アンタとオレの関係
-02
年季の入ったレトロな重いドアを開ければ、そこはオレンジ色の照明に満たされた暖かい雰囲気の食堂でした。
昨日は、ほぼ真っ暗で厨房の蛍光灯の光 だけだったから、ぜんぜんイメージが違うよ!
いいね! このアットホームな感じ!!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
食券を買いに行こうとして、ふと、気づいた。
それなりにたくさん人がいるのに、辺りは水を打ったかのように静か。
…………え、何この沈黙。
しかも皆さんの視線の先は、どうやら俺たちっぽい。
蒼太のカワイさか健ちゃんのデカさか和巴ちゃんの存在感が原因だな、きっと。
ってことでオレは関係なし!!
あ、でも。こいつらには一言だけ言いたい。
『目立つ奴って大変だな。』
.
.
.
健ちゃん、なんでしょうか。その哀れみの目は。
和巴ちゃん、ため息つきたくなるその気持、共感はできないけど、察することはできるよ!
そして蒼太、「何食べる〜?」って周りの目は無視なんだ!?
うーん、ツワモノ。。。
とか言いつつ、俺も。
『アラカルトB…にしようかな』
居心地が悪くなるくらいに見られてるけど、俺の腹は限界なのです。
ってことで、最優先事項は夕飯!!
◆◇
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