[携帯モード] [URL送信]

闇の中から
プロローグ
〜プロローグ〜

その者は微笑んだ。
周りには真っ暗な闇木々のざわめき、時折聞こえる鳥や獣の声。
それらの中でその者の眼だけが怪しく光ってる。
その者の眼は際限がないかのように深く、黒くきらめいている。
それはまるで深海に沈む黒真珠のようだ。

「そろそろ、…か」

その者はつぶやいた。
闇に溶けてしまいそうな小さな声で。
その者は微笑んだ。
その口元に、鋭く尖った牙が覗いていた。

[次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!