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闇の中から
プロローグ
〜プロローグ〜
その者は微笑んだ。
周りには真っ暗な闇木々のざわめき、時折聞こえる鳥や獣の声。
それらの中でその者の眼だけが怪しく光ってる。
その者の眼は際限がないかのように深く、黒くきらめいている。
それはまるで深海に沈む黒真珠のようだ。
「そろそろ、…か」
その者はつぶやいた。
闇に溶けてしまいそうな小さな声で。
その者は微笑んだ。
その口元に、鋭く尖った牙が覗いていた。
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