いただいたSS
クロさんから


「ささっ、小鳥。座って?」
散髪用チェアーには皺はない。
文字通りぴん、と貼られている。

「う、うん。」
何と無く、彼らの家は緊張してしまう。
「小鳥〜、堅いぜ?」
左の方からひーくんの声が聞こえた、
ちらり、と見ればにししっ、と歯を見せて笑っていた。

「それじゃ、始めますか!」
とかなちゃんが声を開ければ
「オーケイ、響!」
とひーくんが応答。

「何時ものでいいの?」
「うん、何時もの感じでいいよ。」
「えー、たまには違う感じにしてもいいんじゃない?
俺、たまにはちょっと巻いた感じの小鳥とか見たい!」
「え、ええっ。」
「あー分かるそれ、」

正直髪の毛を巻く、というのは私にとっては前代未聞。

「・・・今度、ね?」
と返してしまった。


「「ちえー。」」
二人は都合よく台詞をハモらせ、頬を膨らました。

「じゃ、指きりね?」

と言って、小指を立てた両手を出す。
そうしないと二人と指きりが出来なくて、
「俺がやる!」「いいや俺!」みたいな感じに口論になってしまう為。

「ゆっびきりげんまーん!」
「嘘ついたら針千本のーます!」
と二人は元気に言った。

正直、私はこれで終わりと思った。でも――。

「むー・・・、」
「どうしたのかなちゃん?何か不満?」
「そうだ!あれだ!」
とひーくんは声を上げ、ラックに置かれている雑誌を取り、見せてくる。

「約束のときにキスすると・・・幸せカップルになれる・・・?」
「よーしやるぞ響!」
「おう奏!」
何時ものようにポジションに付くと、二人は私の両頬に唇で触れた。

顔が熱い、血液、いや何か熱いものが私の全身を巡っていた気がした――。


「あはは、小鳥照れてる!」
「誰も見て無いよー。」
「でも・・・いきなりは流石にちょっと。」

唇が離れた今でも顔が熱い、
今まで味わったことの無い、熱さ。

「好きだよ、小鳥!」
「俺も!」
とにっ、と笑って私にそう言った。


すいーとぷろみす

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可愛いー!
なんだこれは!
小鳥そこかわれ!
と、気持ちが色々と高ぶっております。

ありがとうございました!



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あきゅろす。
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