闘病記 麻痺 どんな病気なのか、聞く間もなく、治療の出来る医者がいる、大きな病院を指定され、そのまま向かう事に。 既に、右耳は聞こえず、息を吸い込むだけで右側の耳下線や首筋が悲鳴をあげそうになるくらいの痛さになっている。 そんな中でも、典への気持ち、変わらない。 典に「入院になったよ」と…。 返事が無いまま、病院に到着。 すぐに診察と検査が始まり、腕には三本のと点滴。 それから、ようやく病気の説明があった。 「間違い無く、ハント症候群ですね。 簡単に言うと、帯状泡疹が、体内のリンパ腺を侵してる状態です。 過度なストレス、心身の疲れなどが引き金になり、発症します。 痛みが非常に強く、顔面の麻痺、味覚障害、聴力障害、平行感覚障害、他にも、色々な後遺症が残る可能性があり、これから3日間が痛みと麻痺のピークです。 ステロイドを直接点滴で体内に入れ、集中的に治療しましょう。 残念ながら、100%の完治は難しい病気です。」 痛み止めの直注で少し落ち着いたけど、「完治しないの…」 思わず、隣にいた看護士に聞いたよ。 「頑張りましょうね」と一言… 夜間で薄暗い病院の中、案内されるまま、病室へ。 横になるなり、どんどん点滴を入れ始める。 痛みがまた強くなり、我慢の限界でナースコール。 (痛いよー 辛いよー…) 早く典から来ないかなぁ〜 頑張れ、って言ってくれるかな〜 2時間おきに点滴を取り替えに来る。 眠れないあたしに、睡眠薬が出て、少し眠れた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |