名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2014-08-30(土)
待ちに待ったお時間です(不二)
僕が高校に入学した時、彼女は初めてランドセルを背負った。
学友達に混じってくるくる回る表情を互いに重なる通学路で、僕はぼんやりと眺めていた。
彼女が僕を欲しがるずっと前から僕が彼女を欲しいと思っていたのかもしれない。
そう思ってしまうくらいには、今必死に僕にすがりつく彼女を愛していた。
「し、周助さん…」
「呼んだかい?」
後ろから抱きすくめているから表情は窺えないけど、あまりにも分かりやすい声色と上がる熱にクスクスと笑みが漏れる。
あの日僕が着ていた制服。
真新しい生地を撫でると、彼女はびくりと体を震わせて固まった。
生地を撫でているのではなく、生地の上から君を撫でていると、伝わってしまったからだろうか。
「あの…っ」
「僕も好きだよ」
今更怖がって逃げ出しても遅いから、と笑って彼女の少し日に焼けたうなじに唇を落とした。
手を伸ばすのをずっと我慢していたのに、君が迂闊に近づくのがいけない。
待ちに待ったお時間です
(いただきます)
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Ciao!Ciao!
Buonanotte!
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