名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2012-06-28(木)
僕のせいではありません(gmレッド)
僕たちの世界は彼女の世界から見たらゲームらしく、僕は彼女と一緒にピカチュウたちを育てている。ゲームだからって僕にとってのリアルはここだし、不便しないから大丈夫。そう思って受け入れていた。
「今日は遅いね」
最後にレポートを書いたハナダのポケセンでぼーっとしていたら彼女がやっとゲームを起動したらしい。
『こんにちはピカチュウ!今日はロケット団をフルボッコにしようねぇ』
彼女は変わっていて、ゲーム画面によく話しかける。私のピカチュウだとか、私のイーブイだとか五月蝿い。実際ゲットしたのは僕なのに。
「いいから早く行こうよ」
彼女をじっと見つめて届くはずのない言葉を放つ。
『うーん、攻略本だとグリーンが先に待ち伏せしてるんだよなぁ。楽しみぃ。グリーンフルボッコにして泣かせるの!』
「うわぁ…」
心底性格悪い。
グリーンの名前を出してキャッキャとはしゃぐ彼女に何故かイライラした。この性格悪いプレイヤーのせいで僕とグリーンの溝は日本海溝並みに深くなるんだ。
『今日も宜しくねピカチュウ』
「僕には挨拶なしか」
僕は彼女に不満だらけなんだよ。
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