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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-05-19(木)
伝説は頭がおかしいみたいです(赤)

※レッドさんによる狙った獲物ハンティング


1、ゲットしよう




「っ痛い!」


「……?」


いきなり頭にボールが当たって驚いて振り返るとすごくカッコ良いお兄さんがわたしを見て不思議そうに立っていた。手が変な風に浮いてるしわたしに当たったボールが飛んできた方向に立っている。足下に転がったボールは紫色で、え、マスターボール?と酷く混乱していると、「ピカチュウ」とお兄さんの素晴らしい声が響いてわたしの体に痺れが走った。


「捕まえた」


痺れたわたしを抱き上げてにっこり笑ったお兄さんは頭が大変なことになってるんだなと思った。






2、なまえをつけよう



「うん、なまえをつけよう」


「お兄さん、わたしなまえはあります」


痺れが取れる前にわたしは寒〜い雪山に連行された。とりあえずお兄さんに見えないようにポケギアで幼なじみにメールを送った。


メール内容→へんなひとにゆうかい、たぶんしろがねやまちょうじょう


「俺はお兄さんじゃない。レッド」


「レッド、さん、だと…!?」


レッドと言うなまえはトレーナーであれば誰もが知っている。かの有名な伝説のトレーナー。わたしは思わずポケギアを落としてしまった。それをレッドさんが奪い取る。

メール内容を見て「誘拐じゃない、ゲットした」と笑顔で言った。

勘弁してください伝説さん。






3、技を把握しよう


「何が出来る?」


「あ、わたし嘘泣きとかならできますよ」


「効果は?」


「ひるみます。あと相手の勢いとかだださがりです」


「じゃあやってみて」


レッドさんに言われてわたしは「おうちに帰りたい」と嘘泣きをした。途中からガチ泣きになった。


「どうよう」


「ひっく、何が、ですかっ?」


「何か良い…」


「近寄らないでください」


レッドさんは いきりたっている !





4、なかよくなろう


「レッドさんのピカチュウはいつもボール外ですね」


「ピカチュウはボールを嫌がる」


レッドさんに誘拐されて半日、寒い以外はまぁ色々諦められた。今はピカチュウを抱き上げて機嫌がよろしいらしい。


「ほら」


「わわっ」


ピカチュウを渡されて腕に温かい重みが加わる。わたしはレッドさんに腰を掴まれてレッドさんの脚の間にすっぽりおさまった。


「れ、レッドさん?」


「………」


ひたすら頭を撫でられる。それが案外気持ち良くてまったりしてしまった。





5、自慢しましょう


「どうしたんだお前、いきなり来いだなんて…っておい、どうしたんだこの子供は」


「でんじはでゲットした」


「ブイサインしてんじゃねーよ!つーか彼女とかじゃなくてポケモン扱いかっ」


おぉ、レッドさんのブイサイン。なんとなくわかってたけど頭弱いのかな。突っ込みを入れてるのはトキワジムのジムリーダーのグリーンさんだ。雑誌で見た。やっぱりイケメンですね。


「グリーンさん握手してください」


「お、おぉ…。ところでお前、ゲットってさ…」


「いきなりマスターボール投げられてでんじはされて誘拐されました」


「レッドおおぉぉっ!」


「グリーンはうるさい」


やっぱりレッドさんって頭弱い。
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