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名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2011-05-04(水)
面白くない話(赤)

上空1000メートル
眼鏡が割れて視界不良
見えるのは赤


「何で…!」


恐らく赤い人はレッドくんだ。私の可愛いレッドくん。お互い知らないままだったら、姉弟のようにいられたかしら。


「何でロケット団なんかに!」


ゴウゴウと風を切る音の中でレッドくんは悲痛な叫びを上げた。大きな声も出るのねなどと状況にそぐわないことを考える。さて、何でロケット団なんかで私が仕事をしていたのか…。生きていくため。私はレッドくんのように明確な夢とか希望はなかった。財力もなければ家族もいない、しかも輪をかけて世間知らずな私にはなかなか普通の仕事につけなかった。誘われて入ったロケット団。知らずに染まった世界。


「私のやったことはいけないことね。でも幸せだった…」


やったことはいけないことだったけど、みんながみんな悪い人じゃなかった。だから私は生きていけた。仕事が終わったら仲間と飲みに行って、上司に相談したり、ポケモンバトルしたり。


「私のことは忘れて」


風の音にかき消されて、涙すらも乾いて、私はレッドくんが見えない。それでもレッドくんが泣きそうで可哀想だと思ったのは勘かな…?


「さよなら」


レッドくんを突き飛ばして私は彼のリザードンから飛び入りた。
最後に見えたのは赤じゃなくて、泣きたくなる程の青だった。

















ちょっと厨過ぎた(^q^)
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Ciao!Ciao! Buonanotte!
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