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ひたすらに執務を片付ける毛利。

その後ろでは鬼が寛ぎオウムと戯れている。


「俺がこの世で最も愛してるやつの名前を言ってみな」

「モトナリ!」

「毛利は誰を一番愛してる?」

「モトチカ!モトチカ!」

そんなやり取りを数回繰り返したところで、毛利の堪忍袋の緒は完全に焼きちぎれた。

筆を投げ置き思い切り机を叩いて立ち上がる。

その音に驚いたオウムは大胆に羽をばたつかせた。

「邪魔ぞ!いつまで遊んでおる、用が済んだのならば疾く島へ帰れこの田舎者」

「用が済んだらって、あんた全然構ってやくれねぇじゃねぇか!」

「勝手に参って随分な言い草だな長曾我部!それからそこの鳥、羽根を落として我の部屋を散らかすでない、焼鳥にして食ろうてやろうぞ!」

痴話喧嘩を始めた大人と、狭い部屋を飛び回って二人の名を叫びまくるオウム。

二人と一羽が総でで騒ぎ、もう訳がわからないことになっている。

「大体貴様は何時も何時も何の連絡も寄越さず突然現れおって。少しは此方の都合というものを考えぬのか、その頭は飾りか」

「てめぇ、ちょっと頭がいいからって馬鹿にしやがって!」

「モトチカ!モトナリ!ナカヨシ!ナカヨシ!」

「ええい、その煩い生き物を何とかせよ!」






オチなんてありません\(^^)/

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