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奥村燐

「兄さん、なんで弁当3つ?」

「い、いやあ最近弁当1個じゃ足んなくてよお!」

「それなら大きな弁当箱を買えばいいじゃないか。」

「そ、そんなの出来るわけねぇだろ!!」

「かさばるしどう考えても一つにまとめた方が良いでしょ…」

「うるせえ!いいんだよ!!」

3つの弁当箱のうちの一つを弟に押し付け、自分は二つの弁当箱をカバンに詰めて寮を出た。

「早く昼休みにならねえかな…」

小さな呟きは誰の耳にも届かない。


屋上へ続く階段


(わあっ奥村くん本当にお弁当作ってきてくれたんだ!ありがとう!)
(ま、まあいつも弟に作ってやってるからな、ついでだ!)
(…美味しい!奥村くん料理上手なんだね!)
(いやあそれほどでも…)
(明日は私が作ってくるね!)
(!?)

title by:)確かに恋だった






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