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「せんせ」
「…ほら、痛ぇんだろ?

  泣けよ 」

「あだだだだだ!
なんだよこのサディストめ!!」



消毒液のやつぐりぐりすんなばか!
痛い、痛いからぁっ!!!!



「いまさらだろ」
「この保健医はけが人にさえも優しくできないのか、そうなのか」

「優しくしてやってんだろ」

「どこがァァアアア!?」



ありえないありえない
この男ぜっ……たいにありえない

確かにせんせを見つけて駆け寄ったのはいーけどべったーにつまずいて



ズザザァアーってなった



膝と掌が酷いことになっていて
血だらけ

そんなあたしをみつけた先生が保健室で手当をしてくれてるんだけど





「せんせ、外面だけはいーよね」
「………」

「いだっ!ちょ、ぐりぐりすんな!!」
「テメェがいらんこと言うからだ」
「だって消毒液しーみるー…」



消毒液のビンを見ながらそういうあたしに見えないようににやりと先生は笑うとめんぼうをごみ箱に捨てた



くちゅ



きゅうに触れたざらざらとした生暖かい感触に驚いて手当されている手をみるとそこには



手を舐めてる先生が

舐めてる…? 手を、舐めてる…?



「なにやっとんじゃァァアアア!」
「なにって…消毒」



ぜっ、絶対
いまあたしの顔、まっかだ

手をひこうにもがっちりと手首を掴まれていて抵抗もできない


保健室には高杉先生が手を舐めている水音とあたしがそれに抵抗するジタバタとした音がする

お前、旨いな
そういう先生に思わずさけんだ





「獣か。お前は獣かァァアアア!?」











お前相手なら…そうだな、ケダモノでもいいぜ?


あたしピンチ!?
いただきます
なにがだ──んむっ!!!!





080715


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