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ひかる唄は、
わたしを伝い

そらを歩く月に
流れてゆくでしょう。


皮膚を撫でる雫は、
どうして熱くないの。


湿る爪は星を反射する。


あなたに逢えない。
あなたに逢えない。



喚く小鳥は瞬き、
雨粒の瞳は盲目と。


皺の指はなぞった。


この喉は跳ねる。
舌は痙攣して。



まっすぐ、落ちて、
帰らなければいいの。


ばらばらと弾ける、
慟哭に合図ひとつ。



祈りは遠吠え。


あなたに逢えない。
あなたに逢えない。


あなたに逢えない。



裸足の舞い姫は、
口づけを求める。



残らず誓って。

心臓は、
変わらず奏でる。


呼吸は咲いた。




あなたに逢えない。
あなたに逢えない。
あなたに逢えない。


あなたに逢えない。




最後のうた。





20051007
大好きなひとへ＊