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「ロマー!最近寒なってきたなぁ!」
「あー」
「せやから一緒に寝よう!」
「あぁ?お前ぜってぇ変なとこ触るから嫌だ!」
「触らんて!後ろからぎゅーってするだけやし!」
「首筋噛んだりする!」
「しないしない!今日はせん!」


しない、と言わせてしまったからにはきっとこいつのことだからマジでしてこないだろうな。くそ、言わなきゃよかっ……たとは思ってねぇぞちくしょーが!



「一緒に寝よ?あかん?」
「あかんく…ねぇけど…」
「よっしゃー!」


アホみたいに喜びやがって。
別に、そうやって誘われなくたって今日泊まったらまた暫く会えないわけだし?言われなくったってこいつのベッドに潜り込むつもりだったのに。わざわざ誘いやがるから余計なことまで言っちまったじゃねえかよ…!


「ほな寝よー!あー、またロマに会えなくなる思ったら寂しい…」
「世界会議あんだろ」
「うーん。ロマ忙しいもんなぁ、色々…」
「…お前もなはず。」


うん、忙しいのはスペインも同じじゃね?
はぐらかすように俺の手をとって(なんて大人気ないんだ)スペインの部屋の扉が開く。

「うはー、布団冷たい」

すぐにベッドに潜り込んだスペインに続けば、俺が入りやすいように布団を捲り上げて早よおいでーなんて、またアホ面で笑うんだ。

「お前先入ってあっためておけよ」
「嫌やー、イギリスのホテルやあるまいし…」
「そういやそんなサービスあったな。」

いそいそと潜り込んで、向かい合うのは恥ずかしいからスペインに背を向ける。すぐにスペインの腕が腰に回ってきて、温かい胸板が俺の背中とぴったりくっついた。

「ぬくい〜」
「…うん」
「おやすみぃ…」
「…は?」

は?まじで言ってんのかこいつ。
すりすりとうなじにスペインの鼻先が擦りよってきて、癖のかかった前髪が首筋をくすぐる。

「え、ちょっ」
「ん〜…?」
「ね、寝るのかよ…」
「なになに〜?首んとこがじがじしてもええの?」
「…違う…」
「じゃあモフモフしよー」
「…ふっ、」

やばい、変な声漏れた。
慌てて口を噤んだけど、スペインの頬が後頭部にすりつけられて、ぺろりと一回首筋を舐められた。

「モフモフだけじゃねぇのかよ…っ」
「んん?ロマその気になってきたかなーって」


耳元で喋んな!
ああもう背筋がぞわぞわして、むかつく、ほんとに!





「最初っからその気だよチクショー!」











やって、布団潜る前からめっちゃソワソワしとるんやもん!




END




寒くなってきましたね!





拍手ありがとうございました!








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