RX-78GP02A
ガンダム試作2号機サイサリス
GUNDAM GP02 PHYSALIS

全高:18.5m
本体重量:54.5t
全備重量:83.0t
出力:1,860kw
推力:155,200kg
装甲材質:ルナ・チタニウム合金
主な搭乗者:アナベル・ガトー

武装
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×2
アトミックバズーカ
ラジエーターシールド

ガンダム試作2号機サイサリスは、一年戦争終結後の「ガンダム開発計画」において、最強の攻撃力を持つモビルスーツとして開発された機体。
「ガンダム開発計画」は、「地球連邦軍再建計画」の一環としてジョン・コーウェン中将が発案し、宇宙世紀0081年10月20日から連邦軍とアナハイム・エレクトロニクス社との共同で極秘の内に開発が始まった。
ガンダム試作2号機は、当初はMSの機動力を生かすことで敵陣営の中枢を強襲する機体として計画され、徹甲弾、炸裂弾、ビーム攪乱膜散布弾、プラズマリーダー射出用多弾頭弾などをバズーカにて発射する予定だったという。
しかし、第2のジオン公国が誕生することを防ぐ抑止力として、戦術核弾頭を用いることで敵の本拠地に壊滅的なダメージを与えることが可能な核装備型MS計画へとコンセプトが変更された。
開発は、月面都市フォン・ブラウンにあるアナハイム社のリバモア工場において、同社の第二研究事業部が担当して進められている。
この部署は、旧ジオニック系技術者が多く開発に携わっており、ガンダム試作2号機には旧ジオン公国軍のMS-09ドムの設計思想が反映されていたという。
一年戦争以降の戦場においては、ミノフスキー粒子の存在によって核弾頭を確実に誘導することができないため、本機自体も爆心地となる攻撃目標に近づく必要があった。
その対策として、冷却装置を内蔵した専用大型シールドや、高温時に揮発して機体を保護する特殊塗料など、耐熱や耐衝撃の処理を施した装甲や構造が組み込まれている。
しかし、実際にはこれらの対策を持ってしても、絶大な威力を誇るMk-82型核弾頭の核爆発の衝撃を吸収するには不十分であった。

本機は、宇宙世紀0083年9月18日にロールアウトした後、RX-78GP01ガンダム試作1号機ゼフィランサスと共にオーストラリアの地球連邦軍トリントン基地に搬入された。
しかし、トリントン基地において本機へのMk-82核弾頭の装填が完了した直後、基地へと潜入したジオン公国残党軍「デラーズ・フリート」のアナベル・ガトー少佐によって装填した核弾頭ごと機体が強奪されてしまう。
後に、デラーズ・フリートの「星の屑作戦」の一環として、本機が連邦宇宙軍観艦式の襲撃に用いられ、アトミックバズーカの一撃により、連邦軍宇宙艦隊に甚大な被害を与えた。
観艦式を襲撃した後、母艦へと帰投する途上の本機は、連邦宇宙軍第3地球軌道艦隊索敵攻撃部隊(通称「アルビオン隊」)のRX-78GP01-Fbガンダム試作1号機フルバーニアンと遭遇。
激しい白兵戦の末、両ガンダムは相討ちとなり爆砕し、本機は失われた。
アナベル・ガトー少佐がオーストラリアで本機を強奪し、デラーズ・フリートの本拠地へと帰還した際に行われた地球連邦政府に対する宣戦布告放送において、デラーズ・フリートの総帥エギーユ・デラーズ中将は、核兵器の運用を前提とする本機を「南極条約」に抵触すると批判したが、一年戦争における戦時条約であった「南極条約」の効力は、一年戦争終結を以て消滅しているため、本機の開発を理由に連邦軍を批判するのは間違いである。
デラーズ・フリート側を擁護する意見として、ジオン独立戦争(一年戦争)の終戦協定は、「ジオン共和国」を名乗る売国奴と地球連邦政府によって締結されたものであり、戦争は未だ終結していないため「南極条約」は有効だという主張もあるが、そもそも「南極条約」では核兵器の使用は禁じられているが、核兵器の保有は禁止されていなかった。
戦争が終結していないという主張を認めるのであれば、連邦軍が保有していた核兵器を強奪し、それを使用したデラーズ・フリートこそが「南極条約」に違反していると言わざるをえない。
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