MSM-08
ゾゴック
ZOGOK
全高：18.8m
頭頂高：18.2m
本体重量：77.4t
全備重量：107.3t
出力：1,688Kw
推力：97,400kg
武装
頭部ブーメランカッター
腹部ワイドカッター
アームパンチ
ヒートソード
シュツルムファウスト
ゾゴックは、地球連邦軍本部ジャブロー攻略用モビルスーツであるアッグシリーズとの連携運用を想定して開発されたジオン公国軍の試作型MS。
水陸両用MSとしては異例の高い陸戦性能を示したMSM-07ズゴックをベースに、更に陸戦を重視した機体として設計されている。
水中航行も可能ではあるが、あくまでも補助的なものであり、水中での運用は考慮されていない。
頭部にブーメランカッター、腹部にワイドカッターを装備し、腕部は伸縮式のロッドアームになっており、格闘戦に主眼が置かれた機体となっている。
このロッドアームにより繰り出されるアームパンチは、スクエアカットされた拳を敵機に高速で打ち付けるもので、敵機の装甲を貫通するほどの威力があったという。
また、通常のマニピュレーターとしての使用も可能なため、ヒートソードなどの武装を保持して格闘戦を行うこともあった。
アームパンチは、従来の水陸両用MSが装備しているクロータイプの武装と比べて水の抵抗による破壊力の低減が大きいが、本機は陸戦を重視した機体のため大きな問題とはならなかったようである。
ゾゴックの性能そのものは決して高いものではなかったが、ジオン公国軍はこの機体で得られたデータを基に、小惑星ペズンにてMS-13ガッシャの開発を進めていたという。
本機の生産数は少なく、実戦参加の記録などはほとんど残されていないが、北米エルスワーズ連邦軍基地で行われたキャリフォルニアベース出征式典を急襲したジオン工作部隊の中に、EMS-05アッグなどと共に1機のゾゴックが参加していた。
この戦闘において本機は、敵機のマシンガンを奪い、それを手で折り曲げたり、地球連邦軍の新型機RGM-79Cジム改と力比べをしても微動だにしない等の圧倒的なパワーを見せたといわれている。
また、一年戦争終結後にもジオン公国軍残党によって運用されていたゾゴックが確認されており、グリプス戦役時のゲリラ作戦で数体が運用されていた他、第3次ネオ･ジオン紛争時には、ジオン公国軍残党がゾゴックに搭乗して連邦軍トリントン湾岸基地襲撃に参加していた。
トリントンを襲撃した機体は、ヒートソードやシュツルムファウスト等を装備しており、ヒートソードにてRMS-179ジムⅡを1機撃破した後、すかさずもう1機のジムⅡをシュツルムファウストにて撃破している。
その後、片腕を破壊された状態で地球連邦軍の最新鋭機と交戦。
ブーメランカッター等で攻撃するも性能の差は歴然で、救助に入った味方の新型機にヒートソードを渡して後退した。
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