ミュージカル『誘惑の天使』
ショー『LAST SNOW!』
モスクワ。かつてソ連時代に亡命したバレエ・ダンサー、ミハイル・コルサコフは、自由化の波と混乱に乗じ、今では教会を改造して作ったクラブ「ゴールデン・エンジェル」のオーナーとなっていた。
ある日、元のパートナーでアメリカ亡命に成功したタチアーナはモスクワのアメリカ大使館の書記官をしていたレオナードと結婚、レオナードは今ではロシア貿易に従事していた。タチアーナは、通りで観光客相手にイコンを売るアナトリーたちからイコン売買のルートについて知るために、彼らが働くこのクラブへとやって来たのだった。聖像画イコンの買い付けに来たまま行方不明のレオナードを探しているのだという。初恋の残滓を清算するために彼女に協力するうちに、ミハイルはイコンを巡る謎に巻き込まれていくことになる。
ホテルに戻ったはずのタチアーナが元KGBのクリ
フに連れ去られたことを知ったミハイルは、マフィアのボス、ボリスと共にクリモフのアジトへと向かう。アジトでタチアーナが見たのは以前バレエ団のマネージャーをしていたゲオルギーとオリガの姿だった。彼らは元KGBで、ミハイルが亡命に失敗したのも彼らの画策によるものだった。
イコンにはKGBの隠し財産の在りかが記されていた。レオナードはイコンをKGBから奪い逃走し、展示会のイコンにそれらを紛れ込ませ、アメリカに持ち帰ろうとしていたのである。レオナードは新興宗教ルシファー教団にイコンを持って潜伏しているという。ゲオルギーはタチアーナを使ってレオナードをおびき出そうとしていたのである。危ういところをミハイルが現れ、タチアーナを助け出す。
レオナードに会うためタチアーナは一人ルシファー教団へと向かう。ミハイルはその後を追った・・・。
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