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悲しいオモチャ


 その三 虐待で喪われた命の詩


小さな命が 
神様に召されてしまった
まだ幼い 小さな女の子は
誰に看取られることなく
ベランダの隅っこで
その苦しい生涯を閉じてしまった

寒い 寒い 三月のことだった 
凍てついた月だけが 少女を見てた
もっと 生きていたかったのに……

小さな命が
虐待で奪われてしまった
少女は 毎日毎日…… 
理由もなく親に殴られていた
食事も与えて貰えなかった
泣いても 許してくれない暴力!

助けて! 助けて! 助けて!
少女は叫び続けていたのに
みんな気づかない振りをしていた

ついに……
少女は力尽きてしまった
あの日 泣きながら死んでいった
誰に 助けを求めれば良かったの?
なぜ 誰も助けられなかったの?

ごめんね……
かわいそうな少女よ
その清らかな魂は天国に昇って
子どもが虐待されない社会がくるように
みんなを見守っていてね


― イジメや虐待のない社会を願って ―



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