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 Twitter poem 

Twitter poemは、
140文字以内で書かれた、とても短い詩です。

実際にツイッターで流してましたが、その場合URLとか入るので、
詩の本文は140文字よりもさらに少なく書かないと、
流せませんでした。


(表紙の写真はスマホで写した自作です)


   初稿 ツイッター 2012年頃〜





 【 Twitter poem 歩 】

リズムをみつけよう
心地よいリズム感

ゆっくりと歩もう
自分に合った速度で

いろんな街の匂いを
風が運んでくるから

時々立ち止まっては
自分の立ち位置を確かめる

足の裏に力を込めて
一歩一歩とさらに前進します



 【 Twitter poem 鍵 】

鍵を失くした
それは私を幸せにする鍵だった
怒り 恨み 悲しみ 
そんな禍々しい感情を圧し込んで
蓋をための大事な鍵だった
ある日 突然消えてしまった
鍵を失くしたら
感情が濁流となって
私を呑み込もうとする
ああ 鍵がみつからない!



 【 Twitter poem 挨拶 】

おはよう!
朝の挨拶が心地よく 心に響く日は
きっと活力が漲っているんだよ
わくわくする朝の始まりさ
おはよう!
て 挨拶されて
うるさく感じる朝は 心が疲れているの
ちゃんと朝ご飯食べたかい?
小さな波風をそっと摩るようにして
毎日を生きていくんだね



 【 Twitter poem 風のライオン 】

ガオォー ガオォー
夜半にライオンが吼えている
窓ガラスを鳴らし 草木をなぎ倒す
カラカラと空缶が転がっていく
ガオォー ガオォー
激しく吹きすさぶ 風のライオン
まるで小舟のように家が揺れる
私は布団にもぐり込むと
夕べの夢の続きをみようと
懸命に目を瞑る



 【 Twitter poem 窓辺 】

窓辺に観葉植物を並べたら
小さなジャングルができた
そこから見上げる大空は青かった
二酸化炭素を吸って キレイな酸素に換える
汚れた地球を救ってくれるのは
もう植物たちしかないんだよ
ちっちゃなジャングルで
わたしも地球を応援しています!



 【 Twitter poem あの子 】

あの子はどこにいるの?
就学年齢になっても学校に通っていません
誰に聞いても知らないという
ちゃんと生まれてきたはずなのに
生きている痕跡がみつからない
あの子はどこにいるの?
冷たい水の中 暗い土の下で
独りぼっちで泣いているかも知れません



 【 Twitter poem チャンス 】

チャンスを掴み損なったようだ
私は頑固な人間だから 
自分の意に反することは
どうしても受け入れられない
だから損ばかりする
分かっていても変えられない
不器用な自分が嫌いだ でも好き
そんな自分だからできることもある
チャンスなんか また訪れるものさ



 【 Twitter poem たんぽぽ 】

コンクリートの駐車場
ほんの少し剥き出た土塊に
たんぽぽが咲いていた
真っ黄色の花は元気よく
大空に挨拶をしているみたい
風が吹いたら いっせいに旅立とう
綿毛たちもスタンバイしている
けな気なたんぽぽを見ていると
生きる力が湧いてくるんだ



 【 Twitter poem ナイフ 】

コトバがナイフだと知らない
若者たちが多過ぎる
自分で貼った『正義』のラベル付き
コトバのナイフで斬りつけてくる
何が『正義』かなんて
今 分かる筈もない
真実は後から見えてくることだから



 【 Twitter poem 静脈 】

過ぎさった苦しみを
時々 舌の先で転がして
ピリッと刺すような
痛みを味わう
血の味は嫌いじゃないんです
この痛みが
私の静脈を流れていく
悲しみが青い血管に滴る
やがて 痛みが全身を巡る



 【 Twitter poem ものさし 】

心のものさしで測ってみよう
私の度量は?
新幹線のトイレみたいに狭い
私の存在感は?
ふわふわ軽いスコーン1個分
私の才能は?
色だけで味のない出涸らしの番茶
おやまあ!
こんなものさしは要りません



 【 Twitter poem 水音 】

ひとりぼっちの寂しい夜は
水道の蛇口からポトリポトリと
漏れる水音のせいで
心の中に雨水が溜まっていく
揺らすとチャポンチャポンと
音を鳴らす
逢いたい人に逢えない夜
ああ なんて心が重いんだろう
もう限界なんだなあ
明日 髪を切りに行こう


         


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