MS-10
ペズン･ドワッジ
PEZUN DOWADGE
全高：18.9m
重量：61.4t
主な搭乗者：バロム
武装
ヒートサーベル
360mmジャイアント･バズ
8連装420mmロケット砲
ビーム･キャノン
ペズン･ドワッジは、｢ペズン計画｣というジオン公国軍による一年戦争末期の新モビルスーツ生産計画において生み出された試作モビルスーツの一つ。
ドワッジの名称を有する機体は、本機の他にも陸戦用のMS-09Gがあり、この混同は｢ドワッジ｣という名称がドム系列の次期MSとして用意されていたためと推測されている。
もともと陸戦用に開発されたMS-09ドムを宇宙空間で使用できるように改良したMS-09Rリックドムは、それなりの戦果をあげたものの、ドムに比べて稼働時間が大幅に制限されるなどの問題点が残っていた。
そのため、リックドムの更なる発展型として再設計されたのがこのペズン･ドワッジである。
これまでのドム系列の特徴であった重装甲、重火器装備に加え、その重装甲を生かした対モビルスーツの白兵や格闘戦も考慮されているため、本機は｢ドム突撃型｣とも呼ばれていた。
本機の頭部は特徴的な三角の形状をしており、ドムの特徴であった十字型のモノアイスリットは逆T字型に改められている。
前腕部には格闘戦を考慮した3連スパイクを装備。
背部のスラスターは3基に増設され、腰部にも外付けで2基のスラスターを装備している。
本機はビーム･キャノンを用いることができるが、ジェネレーター不足のため、このビーム･キャノンは2機1組となって運用する必要があった。
また、左胸部にはドムにおける拡散ビーム砲とおぼしき形状が見受けられるが、これがドムと同様の武装かどうかは不明である。
一年戦争末期にジオン公国突撃機動軍のバロム大佐などにより運用されたといわれているが、明確な搭乗記録は残されていない。
一年戦争終結後の宇宙世紀0084年に反地球連邦組織｢シン･フェデラル｣において、数機のペズン･ドワッジが運用されていたという噂もある。
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