MS-09R
試作型リック・ドム
エギーユ・デラーズ専用機
RICK DOM
AIGUILLE DELAZ USE

装甲材質:超硬スチール合金
主な搭乗者:エギーユ・デラーズ

武装
ヒートサーベル
MMP-80マシンガン
360mmジャイアント・バズ

本機は、統合整備計画後に開発されたジオン公国軍の試作型MS。
リックドムをベースに、機体の各部をブロック化することによって、メンテナンス性や拡張性を向上させることを目指して開発されている。
その結果、宇宙戦仕様と地上戦仕様の換装が容易になっており、それまでドムからリックドムへと仕様変更するには大掛かりな改修が必要だったが、本機においてはパーツさえあれば、搭載された艦内で簡単に仕様変更することができた。
本機は試作機のため、ベースとなったリックドムのMS-09Rという型式がそのまま使われているが、地上および宇宙を含めた様々な用途に換装できるよう汎用性を高めた機体と言える。
一年戦争後期に僅か数機が試作されたのみであるため、ジオン軍人でも本機を目撃した者は少ないという。
外見はMS-09F/TROPドム・トローペンと酷似しているが、本機のほうが先に開発されており、ドム・トローペンは、機体の各部をブロック化するという本機のコンセプトを引き継ぎ、地上戦用に特化させた機体だと思われる。

ア・バオア・クー攻防戦にギレン・ザビ総帥直属艦隊の旗艦として参戦したグワジン級大型戦艦6番艦「グワデン」に、1機が配備されていた。
艦隊司令エギーユ・デラーズ大佐(当時)の専用機として配備されたと記録されているが、デラーズのMS操縦技術がどの程度のものであったかは不明である。
ギレン・ザビ総帥がキシリア・ザビ少将に射殺されたとの報を受けたデラーズは、ジオン独立戦争の敗北を悟り、いち早くア・バオア・クー宙域から撤退し、反撃の時に備えて戦力を温存する決断をした。
この時、ア・バオア・クーの乱戦の中で乗機のゲルググを損傷したアナベル・ガトー大尉(当時)が、グワデンに配備されていた本機を借りて再出撃しようとしていたが、デラーズはガトーを説得して本機での出撃を思いとどまらせている。
この後、デラーズ率いる艦隊は、カスペン戦闘大隊および第603技術試験隊が防衛ラインを死守するEフィールドを抜け、無事にア・バオア・クー宙域を離脱した。
本機がその後どうなったのかは不明である。
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