暗闇の中 蝶が踊る
壊れかけた羽は 紅く染まり
零す輪粉は
輝きながらも 羽の欠片とともに
闇に溶けて消えた

―大切にしてきたのに――

それでも蝶は飛びつづける
止ることはできない
何もないあたし
ようやく気付いたんだ


――蝶が飛べたのは
　　　　　　貴方がいてくれたから――

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第一夜