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【涼宮ハルヒの飛球〜3〜】




しばらくマウスをカチカチさせながらルールを調べた。

公式大会での人数は12名必要らしいが、今回の大会では10名前後としか記載されていない。
野球のときのメンバーで大丈夫だろう。

ハルヒ率いるSOS団が今回出場する大会は"第三回市内学生ドッジボール大会"といって、野球の時と同様主催は役所が行っているらしい。
頼むから役所の人には参加募集のチラシを貼る場所をもうちょっと考えてほしいね、なぜハルヒの目に入る場所に貼るんだ。

さらに、この大会には一般参加はなく、市内に通っている学生だけが出場できる大会なんだそうだが。
しかし今時の高校生や中学生はこんな大会には出場全く出場せず、参加チームの大半は小学生だそうだ。

すでに俺は大会へのやる気を失っていた。
絶対に恥ずかしいぞこれ。

「いいじゃない。優勝しやすいって事でしょ」

そういう問題かよ。
んまぁいい、メンバーは前回と一緒で大丈夫そうだ。谷口と国木田には俺から言っておく。
朝比奈さんは鶴屋さんに連絡お願いできますか。

「あ、はい。大丈夫だと思います」
よろしくお願いします。

すると古泉が、
「では、僕も友人を連れてきましょうか?以前の野球の時にも話しましたが、我々に興味を示し――」
黙らせた。
それは以前断っただろ、変な奴を増やすんじゃない。

「それでハルヒ、参加するのはいいが、大会までどうするんだ。また練習でもするのか?」
確かこの学校にドッジボール部は無かったと記憶しているのだが。
「今回はいいわ。ドッジボールなんて簡単だし、みくるちゃんも大丈夫でしょ」
とかいいながら朝比奈さんにスリーパーホールドを決めて、耳をはむはむ噛んでいた。

どうやら前回よりは疲れなくて済みそうだ。
事前の練習も無いし、対戦相手は小学生だ。
ハルヒの言うとおり、さっさと優勝して帰ろう。


野球大会に参加したメンバーへ今回のドッジボール大会への参加を要請すると、一人を除いてみんなOKだった。
その一人だけ参加が無理だったのは俺の妹だった、これは以外だったね。
俺はてっきり大喜びして参加するもんだと思い込んでいた。

「その日はねぇ、友達と約束があるの。ごめんねキョンくん」

だそうだ。
まぁ同年代の子と遊ぶのは良いことだし、それ以上は言わなかった。
さて、8人でドッジボールをやる事になったな。






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