姫 | 【♀】 | 海王が目に入れようとして痛くてできなかった夢見がちな王女様 |
従者 | 【両】 | 夢見がち過ぎる姫にいつも振り回されている突込みの達人 |
ナレーター | 【両】 | 大変そうだ。最近子供が生まれた。 |
ボブ王子 | 【♂】 | 言いたくない。被り可。どうでもいい。 |
配役表 | |
姫 | 【♀】: |
従者 | 【両】: |
ナレーター | 【両】: |
ボブ王子 | 【♂】: |
最近最近、実に最近の話。海の王様にはそれはそれは綺麗なお姫様がいた。このお姫様には好きな男がいた。ブロトン大国第三王位継承者ランバルド・ボブ・ブロトン王子だった。
姫 | 「貴方のためなら命を捧げれます〜。」 |
とりあえずかなりほれ込んでいた。顔も見たこと無いのに。
従者 | 「何でランバルド様なのですか?」 |
姫 | 「顔も知らないのに惹かれ合ってるというのがいいのです。」 |
従者 | 「両思いだったんですか。」 |
姫 | 「思い込みよ。」 |
従者 | 「自分で言うなよ。」 |
そんなある日。仮にボブ王子としておこう。そのボブ王子が乗っている船が海王のくしゃみにより難破した。これはチャンスと姫は周りの言う事を聞かず飛び出そうとしている。
姫 | 「チャンスね。これをものにしなければビジネスマンにはなれないわ。」 |
従者 | 「落ち着いてください。姫はビジネスマンじゃありませんから。」 |
姫 | 「そんな事はどうでもいいのよ。」 |
従者 | 「あんたが言ったんだろ。(小声)」 |
姫 | 「なんか言った。」 |
従者 | 「いいえ。何も。」 |
姫 | 「とりあえず私は行くわよ。」 |
従者 | 「・・・・・・分かりました。なら危険ですので私も行きます。」 |
そんなこんなで姫と従者はヨーデル湾沖に行く事になった。
従者 | 「どいつもこいつも死んでますね。」 |
姫 | 「大丈夫よ。私は運命を信じるわ。」 |
従者 | 「なら姫の運命は最悪だな。(小声)」 |
姫 | 「何か言った?」 |
従者 | 「いえ、滅相も無い。」 |
そんなこんなで小一時間経過。
従者 | 「もう帰りましょうよ。」 |
姫 | 「待って。あと一分だけ。」 |
従者 | 「何十回目ですかそれ?」 |
姫 | 「ゴソゴソ・・・・・・・あっあれ!」 |
従者 | 「何ですか?」 |
姫 | 「何か蠢いている。」 |
従者 | 「ホラー映画みたいな言い方すなや。」 |
確かによくよく見てみると何かがいる。
従者 | 「私が見てきましょう。」 |
姫 | 「うん。よろしく。王子だったら呼んで。それ以外なら始末しなさい。」 |
従者 | 「姫ならグリム童話の主役はれますよ。」 |
そして姫いわくその蠢いているものに近づくとそれは・・・・・・・
従者 | 「うわぁ。王子だ。」 |
姫 | 「本当!」 |
従者 | 「でも・・・・・・でも見ないほうがいいですよ。」 |
姫 | 「顔の傷は漢の勲章よ。」 |
従者 | 「怪我はしていないけど・・・・・・・違う意味で手術が必要ですね。」 |
姫 | 「どういうこと?」 |
それを見た姫は稲川淳二みたいな顔になった。
姫 | 「ムリ。」 |
従者 | 「本当に正直に育ちましたね。」 |
姫 | 「キモヲタは勘弁。つーか生まれ変わって出直せ。」 |
従者 | 「もし言われたら一生もののトラウマですね。」 |
ボブ王子 | 「はぁはぁはぁ・・・・・・・・人魚萌え。」 |
言葉を失った二人は事故現場を跡にした。その後奇跡的に一人だけ助かったボブ王子は王国の船に救助されたが・・・・・・・・
ボブ王子 | 「はぁはぁはぁ・・・・・・・・・・人魚を見たでござるよ。」 |
この発言により事故の後遺症が大きいと医者が判断し王位継承権は剥奪され秋葉原に幽閉されたそうな。
めでたしめでたし。