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「スパーダって…可愛いよね」


突然発せられた言葉に耳を疑った。




LovelyBoy



「はぁあ!?」
「だから、スパーダって可愛いなって…。」
「意味わかんねーよ…!!」


突然俺を可愛いだなんて言いやがった目の前の少年、ルカは声を荒げる俺に一瞬ビクリとなり銀髪の髪を揺らし肩をすくめる。こいつは一体何がしてぇんだ?
俺はルカが喋り出すまでじっと待っていた。


「だって…」


声が物凄く小さく、うつむき顔でチラチラ俺を見て言う。目は僅かに潤んでる。
…っ何だってんだ!お前の方がずっと可愛いじゃんかよ!!!


「だってスパーダって……不良なのに目がおっきいし……」
「おめーの方がでっけーから!!!ってか不良なのにって…」


俺のでっけー声にビビり目をギュッと瞑った瞬間溜まってた涙がポロリと落ちたがまた目を開けてビクビクしながらもんのすげー小さい声で言葉を続ける。


「…………ギャップ萌え」
「!!!?んだそれ!!ってか何処でんな言葉覚えやがったんだ!?」


目の前の少年の肩をガシィッと掴んで揺さぶる。誰だよ、マジでこいつにそんな言葉吹き込んだ奴は。
揺さぶってる中こいつの口が僅かに動いたのが見えて手を止めた。


「僕は…僕は好きだよ。スパーダの目…」
「Σ……!!!!!!?」


こいつは…またいきなり…!!!顔が熱くなって来やがった。かっこわりぃ…
こいつの「好き」って言葉だけに反応してんじゃねぇよ俺!!!
俺は慌てて帽子を深く被りそっぽを向いた。こいつなんで今日はこんなに大胆なんだよ、オイ。歯止め効かなくなっても知らねーぞ。


「スパーダ…もしかして…照れてる?やっぱりかわ……んんっ」


気づいたらこいつが言葉を言い終わる前に俺の顔を覗いて来たルカの口を唇で塞いでいた。
何が起こってるか状況を掴めなくて硬直してるルカの耳元にとびっきり低い声で囁いてやった。


「ルカ…お前の方がずっと可愛い。誰よりも…。俺も好きだぜ?お前の目…」


口に手を当ててみるみるうちに耳まで真っ赤にさせて目をパチクリさせてるルカに俺は満足した。俺の勝ちってところかな。いや、別に勝負してる訳じゃねーけどよ。
ってか俺、本当にルカにキスしちまったんだよな?柔らかかったな…ルカの唇…。じゃなくて!!!やっぱキスは悪かったかな…。仕方ねぇじゃねーか…。好きな奴に例え目だけとはいえ好きなんて言われれば意識しちゃうっつーの。


「スパ…ダ…」


名前を呼ばれハッと我に返りルカを見ると涙が思いっきし溜まっていた。もしかしてファーストキスだったのか!?ってそうだよな、以前チトセが頬にキスをした時初めてだって言って真っ赤になってたもんな。唇なんて初めてな筈だ。
謝っても返せる訳じゃねぇけど、頭を撫でながら謝る事にした。嫌われたくねーからよ…


「…悪かった」


ルカは撫でられながら目を瞑り何かを言う決心をしたのか俺の目を見る。唇は震えている。何だ何だ?可愛すぎだろオイ!キスだけじゃなくて最後までやっちまいたくなるだろうが!!
…そんな理性は必死に抑えて。


「ごめんね…」
「?」


ルカがやっと喋り出したと思ったら予想外の言葉を言って来た。
ここは口を挟まず最後まで聞いてやった方がいいな。


「ごめんね…僕がからかったせいでスパーダのキスを奪っちゃった…。ごめんね…」
そう言って袖で俺の口を拭いて来た。


「待てよ。キスを奪ったのは俺だぜ?何お前が謝ってんだよ」


ルカの手首を掴みその行為を止めた。こんな形でとは言い折角ルカとキス出来たのに拭かれては勿体ない。
ルカの瞳が揺れる。頬は赤いままで…。


「でも僕がスパーダをからかったから…怒ってやったんでしょ?……僕とキスして…スパーダの唇が汚れちゃった…。お願い拭かせて…」
「……汚くなんかねーよ」
「だって男になんて…」
「なら俺の方こそ拭かせろよ、お前の口」


あぁ…やっぱり叶わぬ恋か。そりゃあ男同士だから仕方ねーっちゃあ仕方ねーけどよ。女々しいのは似合わねーけど何か泣きたくなって来たぜ。
俺の袖をルカの口に近づけると思いっきし首をフルフルと左右に振った。


「嫌だ…。」
「…!?」
「嫌だよ…。好きな…人との…最初で最後のキスだったんだから…。」
「おま…」


泣きそうな声でまたまた予想外の事を発して来やがった。何だこの展開!
っつーか何で先に言うんだよ…!!…どっちにしろ俺も俺で叶わぬ恋だから言わないつもりだったけどよ。何か言う勇気が出た。
俺は目の前にいる愛しい人を力いっぱい抱き締めた。


「痛…っ」
「俺だって好きな奴と折角キス出来たのに拭いて欲しくねーよ」
「え…」
「好きなんだよ…ルカが」
「スパーダ…。それって…」
「…ラブだよ。愛してる」
「…夢、じゃ…ないんだよね?」
「夢なんかじゃねぇ。ルカは…ルカは俺の事どう思ってるんだ?」
「…好き。大好き。愛してる…どうしようもない位…」


ちゃんとルカの気持ちを聞いた後、俺はルカのおでこ、頬、耳にキスを落とした後に唇に深く口づけた。


「これでも夢だと思うか?」


赤く染めてポーっとした顔で俺を見つめ首をフルフルと振る。


「ホッント可愛い奴!」
俺はまたルカにハグをした。
ルカの手が俺の背中に回る。あぁ…っ、可愛すぎて本当にヤベェよ俺の理性!!


「やっぱり…。スパーダに可愛いって言われると…嬉しいんだ。
だから…スパーダも可愛いって言われたら嬉しいのかなって…。だから…」
「バーカ。んな訳ねーだろ!!可愛い奴に可愛いなんて言われて嬉しがる男なんていねーってーの」
「…でも僕は嬉しいよ?」
「…俺の事本当に可愛いなんて思ってんのか?」
「ちょっとね…」



クスクス笑いながらルカは言う。マジかよ…




「でも…物凄くカッコいい」





照れながら一間おいて発した声が愛おしくて愛おしくて…今日三度目のキスを落とした。





これからいっぱい愛してやっからよ。覚悟しとけよ?








end
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初スパルカ文。文章苦手だから書くつもりはなかったけどやってしまいました!!
何だか文章ズタズタなのにグダグダ長くてすみません。しかも締まりのない終わり方(アァッ)もう駄目だな…コレorz

ってかスパーダは可愛い!!!可愛いってマジで!!!最初のルカはウチの心の声です(笑)

スパルカ…絵でも描きたいなぁ。あと漫画も!!ギャグ漫画…頭には浮かんでるんです。近いうちにアップ出来るといいなぁ…

最後まで読んで下さった方、心から感謝します!!!

2008.02.22 柚姫


あきゅろす。
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