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今日は全国的に言えば子供の日であり、私的に言えば愛する彼氏・雲雀恭弥の誕生した日である。そういうわけで、雲雀が委員会で留守の間に私は応接室で用意をしている。用意とは何か?それはもちろん、折り紙で作った輪っかの飾り、である。まるで小学生の誕生日会のよう!雲雀はこんなの嫌いそうだけど、だからこそわざとそういう飾りつけをしてやる。(嫌そうに顔をしかめる雲雀の表情を見るのが大好きなのね、私)(ふふ、最悪かしら?)











「よし、でーきた」








元のシックでシンプルな応接室の影は完全になくなり、壁やドアには折り紙の輪っかがぶら下がり、黒の高級そうなソファーにはギンガムチェックの布を被せ、落ち着いた色のカーテンにはこれまた折り紙で作った星などをこれでもかというほど貼り付けてやった。ああ、なんて稚拙なんだろう。(これを見た雲雀の表 情を想像するだけで笑いがこみ上げてくる!)





デスクの上に座って待つこと数分。ガラリとドアが開かれた瞬間、持っていたクラッカーを鳴らして「ひばりきょうやくん、おたんじょうびおめでとう!」と無邪気ぶって言ってやれば、雲雀は一瞬目を見開いて驚いた後、思い切り眉間に皺をよせて「何してるの、君」と呟いた。(その表情といったら!そう、その顔 が見たかったの!)







「ひばりきょうやくんのおたんじょうびかいだよ」

「君はふざけてるのか?」

「私はいつだって大真面目よ、雲雀」

「そんなに咬み殺されたいの?」

「好きにすればいいわ」

「そう。じゃあ、」








デスクの上に座っている私の前まで歩いてきた雲雀に胸倉を捕まれ、強引にキスをされた。稚拙に飾りつけられた部屋とは不釣合いすぎる、官能的なキス。咬み殺すんじゃなかったのかしら?という考えが頭をよぎったけれど、雲雀が愛しくて堪らないから別になんでもいいやと思う。


口を離して雲雀は言った、「こんなことをして僕が喜ぶと思ったの?」。私は笑顔でこう答える、「死ぬほど嫌がるとも、喜ぶとも思ったわ。ねぇ、どっち?」。







「さぁね」

「雲雀って子供よね」

「君に言われたくないよ」

「ふふ」







口を尖らせる雲雀の手をとって、指に折り紙で作った黒い指輪をはめてやる。(作ったというよりただ切って貼っただけであり、それを指輪と呼ぶのは少しおこがましいかもしれないが)「それ、プレゼントね」。雲雀はしばらくそれを凝視する。(また、ふざけてるのって、顔をしかめるかしら?)



私の予想に反して、雲雀は少し嬉しそうに微笑んで「ありがとう」、と。…雲雀って、そんな顔でそんな言葉言えるのね。(今まで、嫌そうな顔をする雲雀を見るのが好きだったんだけれど、幸せそうに微笑む雲雀の方が、やっぱり、好きかもしれない)







「子供な私から、子供な雲雀にプレゼント。相応しいでしょ?」

「そうだね、僕らにはこれくらいがちょうどいいかもね」





「雲雀、誕生日おめでとう。これからもずっと一緒にいてくれる?」

「…当たり前でしょ」










子供なわたしたち

(私の愛は、折り紙のように薄くはないから覚悟しておいてね?)







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2日遅れで雲雀誕生祝い夢アップ。
わけわからん感じに仕上がった…orz
一応テイクフリーです^^




 


あきゅろす。
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