「幕僚総長。今日はおつかれでしょう?」
普段の雑務に加え、戦闘の準備に司令官としての責務、更には一番厄介なハルヒのお守りと。
この人に圧し掛かる重圧は計り知れない。
「もう、自分の部屋で休んだ方が良いんじゃないですか?」
折角戦闘も一段落ついて、いつもよりも大分早い時間に業務が終わったんだ。
仕事のある俺なんかの部屋でコーヒーを入れているよりも自分のベッドで寝た方が良いに決まってる。
また明日から忙しくなるんだから。ちゃんと体を労わってほしい。
「嫌です。」
自分の部屋になんか戻ったら、貴方といれないじゃないですか。
親切心100%の言葉に拗ねたような反論。それがいつもの毅然としている姿と違いすぎて。
無意識に顔が緩んでいたのだろう。それを見た幕僚総長がますます拗ねてしまう。
「だって折角貴方といるのに。二人きりなのに。」
今日の幕僚総長はなんだか幼い。
多分それだけ疲れが溜まっていて繕う余裕がないのだろう。
そしてそれを俺にだけ出してくれているのが不謹慎だが嬉しい。
そんな態度をとられたら甘やかしたくなってしまう。
甘やかしても良いかな。良いよな。こんな可愛いんだから。
悪戯を行うみたいにポーカーフェイスを装って。
「でも、おつかれでしょう?」
「絶対に部屋になんか帰りませんからねっ。」
「違いますよ。」
いつもよりもちょっと子どもっぽい幕僚総長の頭をぐいと引っ張り、膝の上に乗せる。勿論頭を打たない程度に加減して。
一瞬だけ見えた吃驚した顔が可愛い。
「男の固い膝でよければ貸しますから、少し寝てください。貴方に過労なんかで倒れられたら困ります。」
雪珂さまよりリクエスト、射手座でラブラブな古キョンです。
リクエスト有難うございます! お祝いの言葉まで頂けて、嬉しいです!!
らぶら、ぶ? なブツですがどうぞ貰ってやってください。
おまけ
「ねぇ、キョンくん」
「なんですか?」
「好きって言ってください。」
「……。」
「貴方の声が好きなんです。貴方に好きって言われたらきっと、この上なく倖せな夢が見れると思うんです。」
「…………。」
「だめですか…?」
「……………。」
「………………。」
「古泉、愛してる。」
糖度が足りない気がして足してみたけどやっぱりたりない。
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