何かを背負っている人なのだろう。それが何かは私にはわからないし、多分、私にはわからないままなのだろう。
わかっていた。最初から。どうしてか直感的に気づいてしまった。

いつか私にだけは話してくれるなんて甘い夢を見るには、少し年をとりすぎた。あまりに不幸せに生きすぎた。
神さまは私に手を差し伸べてはくれない。幸せにしてはくれない。それは事実。今までの人生で痛いほどに理解した事実。


もっと、幸せな女なら良かった。そうであればこんな想いも抱かなかった。彼を、幸せにしてあげられたかもしれない。
考えても仕方のないことだ。わかってる。わかって、いる。



「ミランダ、どうかしたか?」
「少し考え事。ああ、でも大したことじゃあないの」



虚ろな微笑みが浮かぶ。
結局は似た者同士なのだ。
ふしあわせなわたしたち。違いは、幸せを装えるかどうか。そこに大した差などない。幸せを手に入れられない私たち。かわいそうなわたしたち。


一番の不幸は不幸せなふたりが愛し合ってしまったこと、それくらいとっくに気がついている。
それでも互いを手放せない私たちは、きっと馬鹿なのでしょう。





醜悪的エンドレスループ


すき、私たちの想いはそれだけなのに、ね。









リハビリ。短い!
2008.08.27
お題はニルバーナ様より


あきゅろす。
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