のこされた意味もわからない間に
嘘つきオールパーパス
斯くてうるわしききみのもとへ
輝き、煌めきさえまやかし
くちびるに齧り取った贄
朝を強く灼く光、無為
手を繋いで、見つめていて
薄められた愛に嘆く
おやすみ、夜空の星へ
背のび、天窓、射す光
プラスチック哲学
白夜には融けるオーロラ
小さな願いの灯
バルビツールインタヴュー
猥雑ロードショウ
いつか私に逢いに来て
水溶性シンパシー
詩人とプロキオン
壊れた時計と置き去りにして
風の真似をして揺れる髪
楽園で見る夢
出逢えなかったふたつの花
腕を拡げる事さえ出来ずに
救いの枝
よく混ぜて溶かして下さい
あなたには教えない
仕組まれたプリズム
蜂鳥が運ぶゴシップ
モノクロームの悪夢
錯綜迷宮
愛し合う僕たちの悲劇
奇抜な配色を凌駕する現実
虹色オートマータ
嘘だったようにあなたはいない
真実のある市場
密やかな夢に閉じ籠める
ほんの少しだけ、夜空に近かった
手のひら、痛み、導火線
アンドロイドと運命の日
充血ヴァニラ
この手に、賽
きみの手のひらに降り積もる
風と花を見ている
遠く輝く小さな星
この棘はあなたが吸い出して
いつもそこにある太陽
裏切りも甘やかして赦し合って
あの雲の隙間には神さまがいて
こんなにも穏やかな空
遺失物
可愛い可愛いきみの
いとしいたいせつ
風も雲も遠く
この落陽と静寂を
ねむりの茨
それは小さく瞬いて
ネオヴァージニティ
それさえも薔薇と呼ぶなら花にしてみせて
分光された光度の計測
その色は熱帯夜の夢のようで
侵蝕されてゆく過程
あなたがいつも穏やかに眠れるように幸せなように
甘い甘いきみと僕の
きみとならいいよ
撫でてごめんと謝る度に
百の邂逅
リグレット
なんてくだらない恋のうた
天の神さまのいうとおり
全て灰になるその前に
籠絡でさえのぞんでいて
尚、憧れやまぬ
そしていつまでも泥の夢を見る
堅く堅く結ばれている
光の射す庭
空耳だった
約束と嘘
きみが望むものが僕の手のひらなら
小さな両手に捧げる花を
悪戯蝶々
カウントダウンに耳を塞いで
断罪の丘の上より
とても青く、蒼い
嘘つき、口唇を縫う
自我に忠実に炎上
心に花を、たゆまぬ水を
魚になって宇宙を泳ぐ
夜を切り裂いて響け
液晶マジックミラー
またあした、あえるかな
きみのために明日もまた、空が青く青く晴れますように
近くて遠い、心の傷み
渇いた大地に清らな水を
人間アレルギー
恋に、恋に堕ちるように
心はどうして離れてゆくの？
輝きの棲む場所
オールドラバーソウル
夢路、果てにつき
草の上の蜜月
