虚言症ステラのパフュームルーム
朱鷺色の空が微睡む
怠慢キメラのくちびるの端に
虹色パーフェクション
記憶の化石に孤独を塗して
アニマリックラブポーション
曖昧センサー
テグジュペリの遺言
驟雨去りて、虹
夜空を潤すプラネタリウム
海に近い町から消えたきみへ
小さな木馬は虹の上
穏やかな声で目醒めるまで
糸ほど微かな永遠
可哀想なんかじゃない
雛鳥と孤独の俯瞰
狂気に導く幾千の糸
冷酷で残忍な雲の色
眩暈マーブル
子どもたちは夢の国へ
蛇とアイデンティティ
哀しい欠片なら僕がひろうよ
九官鳥に鏡はいらない
迎え奉れ我らの主を
杞憂映写室
水となって泡となって消えてしまえ
キスだけじゃ、もうわからないよ
親愛パントマイム
ルードヴィヒより亡き王女へ
あなたが勝手に好きになる
静かに満ちてゆく胸の奥の
静寂のアクアリウム
籠の中の鳥は
優しい羽根の温度
キスミーベイビー
砂が邪魔をして探し出せない
架空へ向けて投げた唄
閉じ込めた瓶を包む両手に
翡翠色の深い色に
おねがいごとがかなうなら
この糸をたどる先にむすばれているものは
誠実な不誠実が神さまに石を投げる
堕落のシューティングスター
寂しいきみが咲かせる花
可愛いうたを、そのくちびるに
なくした鍵は今も見つからない
醜悪な終幕
忘れものは針葉樹の深い森の中
静かに天の囁きが
ゆるい毒性の夢を見よう
真綿に隠した針
ほどけてゆく遠い約束
ほのかに甘く
零れるほど巡る蒼い星
枕木を数えて虹の向こうまでゆこう
一緒に、雲の上まで
高らかに、高らかに謳う
ロマンティックシャーマン
きみだけに変わらぬ愛を
歪んだ種を裸に隠して
ストレートパンチの威力
さよなら、わらうレプリカ
ルビィは偽物
流れ来る幾艘もの船
天鵞絨の夜空にスパンコール
ただ眩しくて眩しくて
石畳に蒼く、月の光
ショコラとテディ
きみの目に映る水の色
わたしは王女ではないけれど
世界が煌めく瞬間を
小鳥のように恋をして
胸に秘めた十字架
加速のサーキット
本当に食べちゃうよ？
その答えは愛です
天にも昇る
小指で約束、くちびるで嘘
可憐を摘み採ってしまえ
神さまのヴェールが、静かに
約束もせずに離れていいの？
百合ホテル
ノイエジャポネ上空には今も強い風がふいている
あんまりあなたが好きなので
奇跡を叫べ、声の限りに
気ままなあなたが盗んでゆく
燭台は食卓の上に
あの小鳥を長い針で射止めて
赦されるだけあなたを呼ぶよ
流星群はぼくらをおいて
ニセモノ太陽
足枷という名のアンクレット
寂しく寂しく褪めてゆく
刻の羽根が横切って落とす
ギンガムチェックはいつも憂鬱
スロウに降るスノウ
インストール、出来ません
何故、夢は泡と消えたのか
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溺れるように泳ぎだしてゆけ
