仔ディノヒバ(何故か恭弥さんが、仔ディノと対面してます)
「ひっく…うぅ…っ…」
「また泣いているの」
「っきょーや!!」
ネクタイの、制服姿のディーノ…って言っても、僕の知ってる彼じゃないんだけど。
僕の知っている彼より、一回りも二回りも小さい彼。
その彼は、僕を見つけるとすぐさま駆け寄ってきて、飛びついた。
「また苛められたんだ!!…だから…痛くて…」
ぼろぼろ涙を零す。
その小さいディーノと目線を合わせるように、僕は片膝をついた。
「…ディーノ、僕の知ってるディーノは、僕の前では絶対泣かないんだよ。」
そうだよ、彼は強いから泣かないんだ。
「僕は、そんな彼を好きになったんだ」
こんなこと、絶対言ってやらないけどね。
「…分かった…オレ、きょうやに好きになってもらえるように、もう泣かないからっ」
そう言う彼は、強気な目をしてた。
僕が知ってる、あの目。
琥珀色が、きらきらしてる。
あの強いディーノが、僕の前で初めて泣いた。
今日は、そんな日。
久遠はヒバ仔ディノの方が可愛いと思います。
拍手log top
[グループ][ナビ]
[HPリング]
[管理]
無料HPエムペ!