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7.すべてが嘘であっても



気付いたら吐く息が白くなる時期になっていた。


かじかむ指を温めながら、離れてしまった彼を想う。



寒い思いをするたびに、心まで凍えていきそうだ。



雪が溶けて、春の息吹を感じられる季節がくるまで、じっと耐える。



そうだ、


春が来れば、


出会った季節になれば



……すべてが嘘だったとしても、おれは元に戻れると信じてる。


そう、


信じている。




End









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