5.スターダスト
最後にユーリと星空を見たのはいつのことだっただろうか。
あの頃はお互い純粋で
とても澄んでいて……俺はユーリのことは名付け親として、守るべき主としてとても慕っていたのに。
離れることを決めたのは、あなたにそれ以上の感情を抱いてしまったからだ。
あの時差し伸べられた手を掴んだら、何か変われたのだろうか?
そっと星空に手を伸ばしてみる。
こんなに近くで降ってくるかのように輝いているのに、
…輝いていているのに。
手が届かないと知っているのに、何故手を伸ばしてしまったのだろうか。
「もう遅い」
誰かが笑った。
End
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