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【渋谷家の一騒動】


「しーぶやくん遊びましょうーー!!」

「ゆーちゃんいい加減出て来なさい。ちょっとママに着て見せてくれるだけでいいんだから〜」

「そーだぞゆーちゃん、お兄ちゃんなんてこの日のために新しい眼レフ買ったんだぞ〜眼レフ!!」
「ぜっーたいヤだからな、そんな服着んの」

「そっそんな服ってヒドイっ。僕が夜なべして作ったのに!」

「そんなもん夜なべすんな!?ショーリィ〜助けてくれよ」

「お兄ちゃんと呼べ。お兄ちゃんとvそう呼べない限り、お前のお願いは聞けないな」

「ううっ……おっ…に…ちゃ…」
「んんー??よく聞聞こえないな〜」

「お兄ちゃん、助けて!!」

「よーしいいだろう。助けてやるから、クローゼットに立てこもるのはやめろ」



ガタン



「ふはっー苦しかった。ショーリからもおふくろと村田に言ってくれよ。男のおれにメイド服は似合わないって……へっ!?」

「さっ、ゆーちゃんばんんざーいしましょうねぇ」

「え、ちょっとおふくろ?」

「ふふっさあゆーちゃん観念するんだ」

「あ、このっ。ショーリの裏切りもの!こら押さえるな」

「渋谷ならすっごく似合うって!」

「似合っても嬉しくないっーの。離せってばーー!」



約2時間後



「っ…はぁはぁはぁ…」


「とううとう観念したようだね、渋谷」

「…これだけ抵抗しても脱がせてくれなかったのはお前たちだろう」

「いやぁーん。ゆーちゃん可愛いわよ。小さい頃と変わんないわ」
「ショーリ、いい加減にしろ。いつまでカメラ向けてんだ!?」

「俺の永遠の夢、美少女な妹のメイド服が今ここにっ」

「嫌な夢を抱くな!?それから妄想もやめろ。おれは弟だろう」


「さあて、面白かったし、そろそろ僕は帰りますかね」

「おおいっこの状態にして、帰るな!助けてくれ」

「んじゃあ渋谷のお兄さん、今回の報酬はその写真の焼き回しってことで」

「ちっ仕方ないな。約束だからな」

「ちょい待ち!二人して何の約束取り交わしているんだよ!?」

「それじゃあ、僕はここで」

「あっ健ちゃん、今日はありがとう。またいらっしゃいね」


「もう二度と来るなー!!」



End







あきゅろす。
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