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「じゃ、また後で。さっ!行こー雷蔵!」

一式風呂用具を手にした久々知は、隣に立つ雷蔵の腕を掴んだ。

「うん、じゃあまた後でね」

同じく一式を手にした雷蔵も、竹谷と鉢屋に笑いかけると腕を引かれるまま行ってしまった。
ポツン‥と残された二人は、名残惜し気にそちらを見るが、ここは後を付けてしまったら変態扱いだ。今後の長い人生の為にも、我慢するしかない。

「俺たちも、行くか」
「だな。こうなったら思いっきり寛いでやる!」

ははっと笑いながら、竹谷と鉢屋もまた反対の方向へと向かった。





******


「わ〜!見てよ雷蔵!広〜い!しかも…貸切だ!」
「兵助、走ると転ぶよ?」

子供みたいに走る久々知の後ろから、苦笑しながら雷蔵も目を丸くさせた。
何て言ったって、広い露天風呂を貸切で使えるのだから。

「何か悪いね、貸切なんて」
「いいじゃんいいじゃん!早く入ろ!」

すると早くも、久々知は湯を被って広い風呂の中へと入っていた。
白い肌をほんのりと赤く染めて、満足そうに笑っている。

「ふふ、もう」

そんな久々知にくすくすと笑いながらも、雷蔵も湯を身体にかけ、ゆっくりと中へ入っていった。
少し熱いけど、寒いこの季節にはとても気持ちがいい。身体が芯から温まっていくのがよくわかる。

「気持ちいいねー」
「うんっ最高〜♪」

暫くは、疲れた身体を休めるようにして気持ち良さを堪能する。女同士の他愛ない会話もまた楽しくて、二人はまさに極楽気分だった。


「ねっ、雷蔵!」
「ん?」
「泳いでいい!?」
「…ぷっ、いいよ」

目を輝かせて言うものだから、ほんと可愛くて仕方ない。子供だなぁと思いながらも、雷蔵はそんな久々知を嫌だなんて、勿論思った事もない。寧ろ、大人しいと言われる自分の側にいつも居てくれて、嬉しいのだ。

兵助と居ると、本当に楽しい…

バシャバシャと音をたてて泳ぐ兵助に笑いながら、雷蔵は改めてそう思った。




「……あれ?」

しかし、その水の音が急に止み、目を瞑っていた雷蔵はキョロキョロと辺りを見回す。

「…兵助?」

目の前を行ったり来たり泳いでいた久々知の姿がなくなっていて、雷蔵は少し焦った。



だが、その時


「えいっ!」
「…っひゃああっ!」

何の前触れもなく、突然背後からの声に雷蔵は驚いて声をあげた。…と言うよりは、声に驚いたのではなく…いきなり、胸を触られたからなのだが。


「へへっ、びっくりした?」
「したよっ、もう!」
「ごめんごめん♪…それにしても……雷蔵って、おっぱいおっきいよね」
「なっ…」

只でさえ赤い頬が、みるみるうちに更に赤くなる。直球な言い方が久々知らしいのだが…、雷蔵は、そう言った話題には慣れていないのでどう返事をしたらいいのかわからない。

「…いいな〜…」
「べっ、別に大きくないよ。へっ…兵助だって……綺麗じゃん」

声は段々と小さくなるが、雷蔵だって年頃なのだ。興味がない訳ではない。

「えー、綺麗…かなぁ?でもっ!私は雷蔵のおっきいおっぱいがいい!」
「ひゃあっ…、ちょっ、兵助!?」
「もっと触らせてっ!あぁもうタオル邪魔ー!!」
「ちょっとーー///!!」





******


ゴクリ…


「おっ、おい…見えるか?」
「んー…、もうちょいだな」

一方、男風呂にいる竹谷と鉢屋は、同じく貸切風呂に気分良く鼻歌なんて歌っていたのだが…聞こえてきた声に、一瞬にして意識はそちらへと向かっていった。
キャッキャと楽しげな久々知と雷蔵の声を聞いて、ここが女風呂とこの壁一枚で隣同士なのだと気付き、考える事は只一つ。

「やるか!八!」
「おっ、おう!」

そうして、二人協力の元、久々知と雷蔵が見える場所を必死に探しているのだ。


「……うおぉっ!みっ…見えた!見えたぞ八!」
「まじで!?おっ、俺にも見せろ!」

そして漸く、いい具合に二人の姿が見える場所を発見した鉢屋と竹谷は、ゴクリと喉を鳴らして釘付けになった。



******





「ちょ…兵助!タオル返して〜」
「ダ〜メ!ほら!私だって付けてないから!」
「えっ…こら兵助!ちょっとは隠しなさい〜!」
「いいじゃん!今は雷蔵しか居ないんだし」

まるで、姉と妹みたいな会話だ。しかし、久々知は目の色を変えると、タオルを剥ぎ取られた雷蔵の背後から、その大きな胸を直接両手で触った。

「ひゃああっ!!」
「わぁっ、柔らかい〜」
「やっ…やだっ…!やめてってば〜っ」
「何で〜…、気持ちよくない?」

触っている兵助にしてみれば、柔らかい感触が癖になりそうな気持ち良さなのに。
そう言って久々知は、楽しそうに何度も揉んだ。


「ちょっ…兵助!」
「へへ〜、えいっ」
「…やっ、ふぁっ…!」

しかし…、明らかに今、雷蔵が甘い声を出した。何て言うか…、感じた声だ。


「…気持ちよかったの?今の…」

耳元にそう囁くと、久々知は小さく笑って雷蔵の胸の突起を優しく摘んだ。
そして何度も弄っているうちに、そこはぷっくりと赤く色付いていた。

「はぅっ…あっ…やぁ」
「…可愛い声」

心臓が、凄い早さで鳴っているのは、どうやら久々知だけではないようだ。雷蔵の心臓も、凄くドキドキしている。

只の、じゃれ合いのつもりで触っただけなのに…久々知は、可愛い雷蔵の声に思わず身体が熱くなる。


「…ら…い……ぞ…」
「…っ!…だっ…ダメ!そこ‥はっ…」
「…でも…、何だか私…変な気分になっちゃった…」

そう呟いて…、久々知は、ソッと雷蔵の下肢へと手を伸ばしていた。太股の間から、優しく指で秘部をなぞった。

「ひぁっ‥ぁっ…」
「…ふふ、お湯の中だから…濡れてるのかわからないね」

何度もなぞり、その度に雷蔵の口からはやらしい声が漏れる。
久々知も雷蔵も、勿論それぞれの相手とこう言った事は何度もしていた。だからなのか、気持ちいい場所だってある程度はわかるし、開拓された身体は感じ易くもあった。


するとお湯で既に滑っているそこへ、久々知はゆっくりと指を挿入させた。難なく指は奥へと入ったが、雷蔵は身を捩りながら声をあげた。

「ひあ‥!あっ…あんっ!」
「…っらいぞ…、気持ち…い?」
「んあぁ…っ!ダメ‥ぇ…」
「ん…でも…、奥まで呑み込んでるよ?」

普段、こんな台詞は言われる側なのに…、今の久々知には、この状況が酷く興奮した。

私…、変態なのかな
女同士に、興奮するなんて


だが、熱くなる身体に否定はできなかった。自分の胸の突起も、雷蔵の背に擦れて赤く色付いていたし、いつの間にか下肢も濡れている気がした。


「はぁっ…んっ…ね、雷‥蔵?…私も…、ここ…濡れてるみたい」
「あぁっ…やぁ…!ゆ‥びぃ…曲げなっ…」
「んくっ…ふ‥あっ…」

雷蔵の中の指を動かしながら、久々知は自らの開いた手で自分の中にも指を挿入させた。


あぁ…、気持ちいい
もう…どうにでも

なっちゃえ


そして久々知は…、最後の、何の意味も成さない理性を完全に崩した。


「ひあぁぁ…!あぁっ…ダメぇ…へ‥すけ…ぇ!」
「んあぁ…っ…はぁっ……らい…ぞ…っ!」

「イッ…イッちゃ…よぉ…っ!」
「私もっ…イく…はぅっ‥っ!」


「んあぁぁーッ…!!」
「ひあぁんッ…!!」


そして、甘い声と共にビクン‥と二人の身体が痙攣したように震えた後…、白い湯の中、その名残が浮かんでいた…。






「もうっ!!兵助のバカぁ!!」
「へへっ、ごめんね雷蔵。だって雷蔵があまりにも可愛かったから」

そう言うと、久々知は雷蔵の頬にちゅっ‥と口付けをした。


「…嫌いに…なった?」
「〜〜っもう!なるわけないでしょ!」

そして、雷蔵はガバッと久々知を抱き締めた。顔は、それはもう真っ赤なままで。


「…雷蔵、大好き」
「…ん、私も」

コツンと額同士をくっつけて、小さく笑い合う。


「…八と三郎には、内緒な」
「当然でしょ、もう」


恋愛感情はないけれど…、これはちょっと、ドキドキする関係。私たちだけの…、秘密の行為。


そうして久々知と雷蔵は、手を繋いで風呂場を後にしたのだった…。






******


「………」
「………」

「なぁ…、八」
「何だよ」

「動けそうか…?」
「………聞くな」


そして未だ風呂場から出られずにいた竹谷と鉢屋は、やや前かがみになりながらかなり長い時間、うずくまっていたのだった…。





≫色々とすみませんほんとすみませんハァハァ(^q^)←殴りたい
この後勿論見られてた事も知ってお仕置きされます。4Pで見せつけ合えばいいです







あきゅろす。
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