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「んっ・・は・・ぁ」

「アレン・・・っ」


熱い

身体が熱い


心が熱い


「や・・・ぁ・・っん・・はぁ///」


深い森の奥で行われている情交。男と女が夜の暗闇で溶け合う。
誰も居ない静かな場所…――

唯一見ているのは天に輝く月のみだ


二人は敵同士…――


アレンの棲む国と神田の棲む国は隣同士。しかし両国は昔から相手国に対し敵対心でいたため、双方相容れるはずのない関係であるはずだった。しかし、いつの間にかアレンと神田は惹かれあっていた。その想いは壮大なものであった。

しかしそれは同時に罪深いものだったのだ

相手国に情を持つものは如何なる者でも非道とされ、罪を犯した者が待つその先は死のみである。


「ふ・・んあ・・あっ///ユ…っウ」

力の入りきらない腕を精一杯伸ばして彼の頬に触れる。そうすると彼も自分の頬に手を添えて、火照った顔から笑みがこぼれる。

「アレン・・愛してる」


この言葉がどんなに罪深いものなのか二人は知っている

この関係が知られれば確実に死刑だろう




「・・・アレン?」

温かな涙が頬を伝った


「・・どうせ死ぬのなら・・・あなたに殺されたい・・・っ」


涙を流しながら言うアレンに神田は目を見開いたが、アレンの言いたいことが理解できる神田はそっと彼女を抱きしめる。

「アレン、愛してる・・・死ぬときは一緒だ」


死ぬときは一緒

誰にも俺らを殺められない


俺を殺めていいのはお前だけで


お前を殺めていいのは俺だけだ



僕らは罪を犯した


これは一生消えることのない罪



それでも

あなたと一緒なら…――


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