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アイツが他の奴に触れられるのが嫌だ

他の奴らと話しているのも嫌だ

誰にも触らせたくない

ずっと




ずっと俺だけのもので






「神田、どうしたんですか?」

「あ・・・?」

「食事、進んでいませんよ」

心配そうに見つめてくるアレン。さっきまで考え事をしていたせいか返事は空返事で、そんな自分にアレンは少し落ち込んだ雰囲気を見せた。

神田のいつもと違う雰囲気を感じ取ったアレンは自分が何かしたのかと不安になり、アレンまでもが食事に手をつけるのを躊躇い始めた。

突然の二人の沈黙と重苦しい空気。

さっきから神田は下を向いて端から見れば機嫌が非常に悪いように見えるだろう。



「あの、・・・神田・・、僕部屋に帰りますね」

ゆっくり顔を上げてアレンを見れば、今にも泣きそうな顔をしていた。必死に笑顔を作り泣かまいとして、がたっと立つとそのまま食堂をあとにしようとした。神田は何も引き止めず、ただボーっアレンを見ていた。

しかし、次の瞬間神田の目の色が変わった。
食堂を出ようとするアレンに入り口ですれ違ったラビに話しかけられていた。先ほど自分に向けられていた悲しそうな顔とは裏腹の小さな笑みを零した綺麗な表情。神田の中でモヤモヤとした実に不愉快なキモチが体中を覆う。



なぜ他の奴と喋る--?

お前は俺のだ

俺だけを見れば良いんだッ--!


気づけば神田は入り口に向かい、二人を引き離していた。アレンの手を強く引っ張り食堂を出ようとする。

「や・・っ神田痛い!!」

「ユウ、アレン痛がってるさ」

「っるせェ!!俺の勝手だ」

そう言ってアレンを引き連れ食堂を後にする神田をただ呆然とラビは見ていた。


「ったぁ・・っ」

神田の部屋に連れてこられベッドに投げ出されるアレン。不安げに神田を見れば先ほどよりもさらに怖い顔でアレンを見ていた。ビクっと方を震わせ目じりに涙を浮べる。

「神・・田、何僕・・・何かした・・・?」

ずっと黙った神田はそのままアレンを押し倒した。

「俺は・・・んだよ」

「え・・?」

「俺意外の奴となれなれしく喋んじゃねェ、笑顔見せんじゃねェよ」


最初の頃より酷く独占欲が強くなった。

嫉妬だなんて認めたくはないがこのヤキモキしたキモチはどんどんと膨らむばかりだった。

「・・神田?どうしたの・・?」

アレンに問われ、本当、自分はどうしたのかと神田さえ思う。


一生自分だけを見て、一生自分だけを思って、一生自分だけのものになってくれという願望が神田の体を蝕んだ。

それは後に行動として現れてしまうことを二人は今は未だ知らなかった。



--end--




あきゅろす。
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