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※妄想もいいところな偽嘉朱ですすみませんorz








──とんっ


それは"オジョウサマ"の体が壁に軽くぶつかる音。



「かっ、かか、かのんくん…?」

「…」


俺と壁に挟まれたオジョウサマは慌てふためいて玉のような汗を浮かべている。


「ははっ」

「なっ、なに?」

「いえ、可愛いなあ…と思いまして」

「ふぉあ!?」


優しく唇を撫でてやるとびくりと肩を揺らして驚くオジョウサマ。
…面白いなァ。


「ほ、ほほ、ほんとどうしたんだよ嘉音くん!」

「オジョウサマこそ、何をそんなに驚いていらっしゃるんですか?」


あーあ。これって天然で気付いてないの?それとも気付いてないふり?
どちらにしろ、教えてあげなきゃいけない。


「ねえオジョウサマ…俺はさ、」

「お、俺…?」

「あんたの想い人の…」

「お嬢様!」

「嘉音くんの声…!?」

「モノホンのお出ましかよォ…」


たん、たん、…そんな足音が近付いてくる。


「本命来ちゃったみたいだから俺もう帰んなきゃ。じゃあね、オジョウサマ…面白かった、あと…」

「え、あ、あんた…」




───すっげえ可愛かった




「─────!」


その声が聞こえた瞬間、目の前の彼が数羽の黄金の蝶となり、暗闇に消えていった。


「な、なんだったんだよ…」


朱志香はいきなりの出来事に、ぺたんと腰を落とす。その直後、


「お嬢様」

「うわわ!か、嘉音くん、だよな…?」

「はい、嘉音ですが…」

「う、うんうん。嘉音くんだよな、嘉音くん嘉音くん!」

「…?」


一人なにかを納得したようにただただ頷く朱志香に、嘉音はひたすらに疑問をうかべるしかなかった。

















**************






「あーあ、せっかくの楽しい時間がよ…」


薔薇庭園を退屈そうに歩く嘉音の姿をした魔女の家具。


「いろんなコトして遊ぼうと思ったのに…」


そして目につく深紅の薔薇。まるで血で色をつけたように深い、深い紅。一番艶やかで、それでいて一番残酷な色。


「ああ、玩具で遊ばなくても俺には、」


家具はその深紅に向かい手を伸ばし、棘があっても気にしない。そんな手付きで薔薇をつかみとる。家具であっても肉体だ。その手からは一筋の血が滴り落ちる。


「とっても素敵な怒りん坊お姫様がいるじゃないの。」


そして家具は口元を愉快に歪め、自らの滴り落ちる深紅に舌を絡めた。










それは

(とても)

(あまいあまい)

(蕩ける密の味)




(オジョウサマの唇も、綺麗な深紅だったな。)













***********

りみは タイトルの いみふめい レベルが かくたびに あがっている。


ここで解説のターン!
偽嘉音は、朱志香を玩具にしつつ可愛いなあって思って
だがしかし一番愛しくて可愛いお姫様はサタン。


っていう話でした!
りみは かいせつの いみふめい レベル がry


これのおまけ書きたいなあ、とかも思ってたり…

い、いえなんでもありませんはいすみませんでしたありがとうございました…!!

08/09/01


あきゅろす。
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