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11月1日・ワン!ワン!ワン!!!

(このお話は、とんでもなく特殊設定です。獣姦?です。しかし、本気でエロくなる前に寸止め。描いたお婆が楽しいだけ。おかえりになるなら、今です。ご注意ください)





マルコは私室につながる廊下をぶらぶら歩いていた。
モビー号は先日開発調査が始まった惑星のパーキング軌道上にあり、安定していてミッションもなく暇だった。

こういうときには、恋人とのんびりできたらいいのだけれど、あいにくエースは惑星に降りる時こそ忙しい。
着いたとたん、地表面に降りたまま、まったく帰ってこず、マルコはほったらかされていた。

星と星の間を渡っている間は、マルコが忙しくて、エースを構う事が出来ないので、文句も言えないが、そろそろ限界だ。
今回の星は、エースを夢中にさせる豊かな生態系があり、ホログラムでの触れ合いすら減っている。
安定している本船から、マルコが降りて、エースに会いに行ってもいいか、と段取りの胸算用をしつつ、二人の部屋に入ったら、思いがけずそこにエースがいた。

「エース!!戻れるなら、教えろよい。迎えに行ったのに」
「あ、いや、ごめんマルコ!ちょっと必要な処置しに戻っただけで、すぐ出なきゃならないし…マルコに会っちゃうとちょっと困るかな、と思って…」

あ、しまった、という顔をしたが、もう遅い。滑った口を慌ててふさぐが、それでまた、さらにマルコに秘密を明かしてしまった。

「…その手はなんだよい?……」
「あ、いや、その…一時的な処置だから!二三日で元に戻すし…」
「もふもふで肉球ついてんじゃねえか。どういうことだ」

うつむいて目をそらそうとしたら、もさっと音がして、巻いてしまった尻尾が脚の間からのぞいた。慌てて覗きこんだら、頭から帽子が落ち、隠そうとしていた耳も伏せられて登場する。

逃げ出そうとしたエースを、しっかり腕の中に拘束して、へしょりと後ろに寝かされた、ビロードのような毛が生えた耳をつまんで、言葉を吹きこむ。

「……なんで犬になってるんだか、ちゃんと白状しねえと、部屋から出さねえよい」

おどおどと尻尾を巻き、耳をひくつかせているエースは、最初の衝撃が去ると、問答無用で押し倒したいほど凶暴にかわいらしい。
部屋のドアに身を持たせかけたマルコを見て、話すまでは出してもらえそうにない、と理解したエースは、おとなしく訳を説明する。

この星には他では絶滅した狼の大きな生息地があり、なんとしてもその詳しい生態が知りたい。しかし、ちょうど繁殖期で、過敏になっているので、出来るだけ似た姿にならないと接近できない。なので、急いでモビーに戻ってイゾウに調整してもらった。
短期間だけ、メラメラの実の能力を消し、イヌイヌの実モデルウルフを入れてもらったんだけど、細かいフィットをする時間が無くて、部分的に変身が残る。
おかしな格好だから、マルコに見られたくなくて、内緒にしてって頼んだんだ。ごめんなさい。


「でも、今晩満月だから、多分いい行動が観察できるはずなんだ。それがすんだらすぐに戻すから!」
「…この尻尾も耳も全部ちゃんと動いて、感じるのかよい…」
「ひっ!……や、やだ、マルコッ。馴染んでないから、上手くコントロールできないんだよ、にぎんないで…」
「面白いもんつけてるのに、おれに内緒たぁ、つめてえんじゃねえかい?」
「遊びでしてるんじゃないから!頼むよ、マルコ、離して…時間が無いんだよ。月が昇る前に群れに接触しないといけないんだ」
「まだ、午前中だろい…」
「ここからだと星の裏側になるんだよ!もう、マルコ…やめてくれないと………本気で噛むぞ?」

じわり、覇気が滲み、エースが怒ると怖いことを知っているマルコは、一瞬動きがとまった。
その機をのがさず、素早くドアをすり抜け、エースは自分のストライカーへ駆けだしてしまう。

ハーフパンツから飛び出して、もさもさ揺れている大きな尻尾が嬉しそうに振られているのを見て、マルコはつれない恋人を恨んだ。



廊下の曲がり角で、くすくす笑う声がして、険悪な顔つきでマルコは振り返る。
予想通りに明らかに面白がっているイゾウを見つけ、さらに威嚇してやろうか、と思ったが、ある可能性を思いつき、怒りを引っ込める。

「…ありゃあ、どういう処置なんだよい」
「ん?一時的に本来の能力打ち消す処置をして、その上から、表層的に擬態できる能力を乗せた。ま、耐用性無いけど、ちょっと別の能力のおためし?って感じかな」
「そんなに簡単に能力変えられんのかよい。一時に一人じゃねえのか」
「本当の能力はな。DNA書き込みだから、そう簡単にコピーできない。でも、一部なら解読してあって、薬物で真似できるよ」
「どこら辺の一部なんだよい」
「ゾオン系は変身能力ぐらいだな。それも完全じゃないから、人獣形は無理。キメラになっちまう」
「今のエースみたいにシッポや耳が出るのかい」
「ああ。エースは100%狼になれるのを望んだから、きつめのカクテルで入れたし、人形も不十分にしか戻れない」
「…ちゃんと元に戻るんだろうねい」
「大丈夫。ウルフはさんざんサッチで楽しんだから、きっちり効果時間は測れるぜ」
「……あんなおっさんに、けも耳させる趣味が分らねえよい」
「ゾオン系を入れると本能が勝るからな。変身部分は過敏になるし、最高だぜ?」
「………入れろ」
「は?」
「おれにも入れろよい」
「おまえ、今おっさんのけも耳はどうとかいわなかったか?」
「うるせえ。おまえら変態と一緒にすんない。エースが本来の能力使えないのは心配だから、おれも付き添うだけだよい」
「そうか?………思い切り、顔がにやけてるぜ?」





ツンドラの平坦な草原が広く続く中の、少し高くなった岩場の上で、エースはほんの少し先で繰り広げられる命の喜びを見ていた。

短い夏の終わりで、精いっぱい伸びた草花が、香り高い小さな花を付けている。
緩やかな風になびいて、細い葉裏が満月の光を照り返す中、同じように銀色の光を纏った狼たちが、愛の宴を開いていた。


エースがずっと観察していたパックは7頭の小さなものだったが、つがいになるだろうと予測できる、アルファメールとフィメールの仲がとても良く、常にお互いの傍に居て、ここ数日は必ず体のどこかが触れあうように過ごしていた。
群れの中でもひときわ体が大きく、しっかりと家族を守るアルファに、こっそりとエースは、マルコ、と名前を付けていた。

狼のマルコが長く、遠くまで響く声を上げ、宴はいよいよクライマックスに差し掛かりそうだった。
ずっと自分にからだを擦りつけてきていた相手の首筋を噛み、鼻をすり合わせ、互いの局部に顔をさしいれ高め合っている。
雌が誘うように尻尾を上げ、雄はがっしりと後ろから乗りかかっていよいよ交尾が始まった。
エースは、ずっと待っていた瞬間を見て、自分のことのように体験を貪った。

今は完全に変身して、首から小さなワークパットをぶら下げているだけなので、群れの狼たちには発情期に引かれて近付いたはぐれ雄と思われているはずだ。
周囲を回っても、攻撃されない程度まで近付いても大丈夫。こんなにしっかりと観察できる機会はそうない。
大自然の中で、自分もその構成員に入って、はじける歓喜を共有する。狼たちの興奮が自分にも伝わり、エースは身震いして、遠吠えを上げた。



ひとしきりの交歓が終わり、つがいは並んで横たわり、軽くじゃれ合っていた。
少し離れた場所に腹ばいになって、小声でワークパッドに記録を吹きこみながら、エースはマルコのことを思い出していた。

昼に船に帰った時、振り払うようにして出てきたから、マルコはきっと怒っているだろう。
今日きっと繁殖行動があるのを確信していたので、いそいで降りたけど、よく考えたらもう何日もマルコとちゃんと話していない。
狼のマルコをずっと見ていたから、自分はいつもみたいに一緒に居る気分でいたけれど、マルコは寂しかったに違いない。
今日せっかく久しぶりに実体と会ったのに、キスもしないで出てきてしまった。
もったいないことしたな。でも、あそこでキスしてたら、きっとこっちに戻れなくなってただろうし…

自分の尻尾を不思議そうに握られて、びりびりと走った快感を思い出し、エースはまた、遠吠えを上げたくなった。



傍の藪が、がさり、と動いて、もう一頭の狼が出てきた。

こいつもはぐれ雄かな、と、エースは警戒しつつも、相手の行動を観察しようと動かずにいた。
威嚇することもなく、近付いてきて、股間をかぐ。イヌ属の典型的ファーストコンタクトだ。

ここで逃げ出したら、敵意があるとみなされ、攻撃されるかもしれない。
相手の鼻息が当たり、ぞわぞわした感触が下半身に溜まる。
お返しに、自分も相手の股に鼻を突っ込み、匂いを嗅ぐ。枯れた芝草のような匂いは、意外にも、心地よかった。
相手はまだ、しつこく股間を嗅ぎ続け、長い舌がべろり、と陰部を舐めあげた。

思わず、うひゃぁ!と叫び声を上げそうになり、慌ててその声を呑みこむ。
今、人間の声で叫んだりしたら、回りの狼たちに一斉攻撃されるかもしれない。危ないところだった。

こいつちょっと変わってる。なにしてるんだ?
群れの下位雄や、他のはぐれ雄も、何頭か近付いて来たけれど、こんな傍まで寄って、匂いを嗅ぐことはしなかった。
よく見ると、この辺りに生息している狼と特徴が違う。毛色も黒っぽいし、体格も大きい。
ひぎゃっ…首筋甘がみされた…すりすり体擦りつけられるし、うわ、やべ、気持ち、いい?……なんか、勃ちそう。
ええ!!これって求愛行動じゃん!だめ、だめだっておまえも雄でしょ!おれも!!

慌てて、ぴょん、と跳ねて相手から距離を取る。ものすごく心臓がドキドキする。


相手の狼が月明かりの中で、にやり、と笑ったような気がした。
離れたのに、また、ゆったりと歩いて近寄ってくる。確かにこの辺りの群れとは、特徴が違う。
どっちかというと、今変身した自分に似ている。だから、こいつは同族と思って懐いてきてるんだろうか…まずい、まずいぞ…
走って逃げだしたら、追いかけてくるだろうな。借り物の能力で擬態してるだけだから、本物の野生には絶対かなわない。
ワークパッドで呼び出したら、レスキューは来るだろうけど、すぐってわけにはいかないし、せっかくいい観察が出来た群れを怯えさせるのもいやだ。
どうしよう。こいつだけ脅かして、追い払う方法は…

エースは群れに聞こえない程度に低く唸り、人間の声で脅した。

「それ以上こっちに来るんじゃねえ。噛みつくぞ」

一瞬歩みを止めたが、じっとエースを眺めた狼は、一呼吸でエースに飛び付き押し倒した。
ひっくり返され、腹を見せた状態になり、喉笛に相手の犬歯が当たる。

やばい!!おれ、絶体絶命!!助けて、マルコッ!!


命の危険を感じ、大声で助けを呼びそうになった途端、相手の狼が耳元で囁いた。

「…たとえ獣だろうが、おれ以外に股を触らせるなんて、こっちこそ本気で噛んでやろうか、と思ったよい」

喉元を長い舌が、べろりと舐めあげる。パニックになり、キャイン、と鳴きそうになったが、一瞬早く、言葉、が頭に届いた。

「え?……え?!ええっ!!!マ、マルコ?!」

思わず裏返った甲高い声が出た口元を、舌ごと、カプリ、と甘噛みされる。

ざらつく長い舌で、しばらく口の中を舐められ、声を塞がれる。至近距離にある獣の瞳が、えらく表情豊かに、にんまりと細められた。

「…正解。でも、さっきは気がついてなかっただろい。何か判らねえ奴に、おめえの股ぐらをホイホイ舐めさせるんじゃねえよい」
「な、なんで、ここに居るの?それにっ…マルコまで狼?!」
「声がでけえんじゃないかい。あっちのやつらに感づかれるよい」
「あっ……でも!…」
「おめえ、おれが本当の狼だったらどうするつもりだったんだよい。危なっかしくってたまらねえ。今は炎になることも出来ねえんだろい」
「あ、うぅ…ふつうはこっちが威嚇しなきゃ、争いなんか起こらないんだよ…」
「初めて観察する野生動物相手に、確実なことなんかあるわけねえだろい」
「自然にはそれなりのルールがあるんだからっこ、こんなふうにいきなり襲ったりしな、あっ…」
「わかるもんか、雄の征服本能もあるだろい?…おめえはどんな姿しててもそそるよい…」

ひっくり返って腹を出している状態で、毛の薄い下腹部を舐めまわされる。
ぞわぞわした恐怖感と、自分より強い相手への服従心が湧いてくる。
ヒュン、ヒュン、と降伏を告げる鳴き声が自然と喉から流れ出す。胸元に折りたたまれた前足が、細かく震えだした。

湿った鼻さきが柔らかい毛の間に埋もれていた乳首を探る。
ああ、狼も後ろ足の付け根に乳首があるんだ、なんて、この場にそぐわない事に気がつくのも、混乱している証だった。
普段は毛の生えている外皮に覆われている、赤くつるりとした茎が顔を出し、雫を垂らし始める。
耳まで裂けた口元を、めくりあげるように釣りあげて、はっきりとマルコが笑った。べろりと長い舌が、唇を舐めあげる。
狼になっても、いつもの癖は変わんないんだなぁ、と、また、不似合なことに気がついたが、その口にばくりと陰部を咥えこまれ、長い鼻づらに、立ちあがったものの根元にあるふくらみを強く推されて、エースはたまらず吐精してしまう。

思わず、ヒャイン!!と、情けない啼き声を上げ、撥ねるようにうつ伏せに逃げたエースに、すかさずマルコがマウントを取った。
前足が強く胸を擦り上げ、リズミカルな足踏み動作で、硬いものが正確に狙うべき場所を突いてくる。
はっはっはっと荒い息を上げているのがひどく大きく聞こえる。
感覚に入ってくる刺激すべてが、過剰なまでに興奮を呼んでいることにエースは気がついた。
ガブリ、と首筋を噛まれ、マルコも自分の行動が抑えられなくなっているのを感じとる。

この一帯には、発情臭が満ちていて、からだを狼に変えてしまった自分たちは、それに気が付かないうちにひどく影響されてしまったらしい。
イヌ属の陰茎には骨があり、このままでは、何の準備もない場所をこじ開けられてしまう。
異常な状態がさらに興奮を呼び、か細い悲鳴のような鳴き声が、続いて漏れ出した。



自分たちの交わりを終え、丸まって眠りかけていた狼の群れが、エースが上げている、色めいた啼き声に気が付き、からだを起して様子を伺っているのが目に入った。

まずい、とわずかに残った理性が激しく警鐘を鳴らした。
狼たちはとても性行動に対して厳格だ。交尾が許されるのは、その集団の中で、もっとも強い一組みだけ。
自分たちの縄張り内で勝手におっぱじめるやつがいたら、群れ全体で襲ってくるだろう。

「マ、マルコッ…やめ、やめてっ、ちょ、やばい、やばいって、ほんとマジやばいっ!」

本気で身をよじって逃げ出そうとするエースの声に、真剣な焦りを感じ、マルコも目を群れの方にやり、すぐに危機を認識した。
前足の力を抜き、からだの下からまず、エースを逃がす。
馴れない獣形の上に、おかしくなるぐらい興奮させられて、上手く走ることが出来ない。
ふらふらと後ろの藪の方に逃げ出していく。ダッシュで走り出せば、それをきっかけに襲いかかってくるかもしれないので、それはそれでよかった。

唸り声を上げている群れのリーダーに向け、マルコは覇気をぶつける。
ピン、と伸ばされていた相手の尻尾が、びくっと震えて尻の間に隠れるのを見て、さらに威圧するよう、こちらから唸り声を上げた。

獣はやっぱり素直でいいよい。どちらが強いのか、一瞬で見分ける賢さがあるし。
しばらく相手にはない、強い意志を持った目で睨みつけ、完全に委縮したのを見極め、踵を返してエースの後を追う。

藪の中のエースの匂いを嗅ぎわけながら追いかける。
きっとどこかでマルコを待っているはずだ。
野生の狂熱が体を支配し、この熱さを注ぎ共に高みへ行く相手を、細胞の隅々が求めている。

少し先の方で、長く尾を引いて、哀切な遠吠えが聞こえてきた。
エースに違いない。
愛しい者の呼び声に応え、マルコも長く高く、声を上げた。





「で?何で不死鳥のおまえが、おれのとこに、怪我の手当てで、通わなきゃならなくなったんだ?」
「……ゾオン系の本能の強さを甘く見てたよい」

イゾウは、頬の所にくっきりと歯形を残したマルコを、消毒しガーゼを変えてやりながら、逃げられない状態で問い詰めた。

「ウルフ最高だろ?スイッチ入るともう、暴走するもんな」
「動物へ変わる状態は分ってるつもりだったんだが、不死鳥には同族のフェロモン嗅ぐ機会なんて無いからねい」
「おっさん無茶して怒られたか」
「あいつも最初はノリノリだったんだよい。狼同士のときはまだ良かったんだが…」
「なんだ、途中で変身解けた?」
「ぐちゃぐちゃになってコントロールできなくなって、部分だけ残して人間に戻ったんだが、これがまた…」
「あ〜〜、マニア向けの逸品だったものな」
「顔はいつものエースなのに、たてがみとか耳とか尻尾とか…めちゃくちゃエロくて、もう、やめてやれなくってよい」
「精神的にもケダモンになったわけね」
「でも、もうつらいって泣くから、やめようとしたんだけど、何回も逝ってるのに抜けねえんだよい」
「はぁ?なんでだ」
「エースがひーひーいいながら説明してくれたんだが、犬のちんこは、根元に亀頭があるんだよい」
「え!あ、ああ…そう言えば勃つと根元のとこがすっげえ膨らむな」
「それが入り口をふさいで、抜けないようにロックするんだと。子種が腹の中に落ち着くまではそうなんだとよい」
「…ブッブハハハッ…なに、そのふざけた状態!今までサッチに飲ますだけだったけど、今度はおれでもいいな」
「人形に戻れば抜けるから、って言うんだが、エースの野郎、涙目で、妊娠しちゃう、とか言うから、こっちもかっとなってよい」
「するか、バカ野郎。…で、それから?」
「色っぽいし、エースに子供産ませてえし、全然勃つのも収まんねえで、小一時間抜かなかったら、エースが本気で切れてよい…」
「小一時間もかよ。そりゃひでえ。」
「意地で狼になって、思いっきり噛みつきやがったんだよい。さすがに痛えんで萎んじまって、冷静になったが後の祭りでな…」
「お怒りは収まらないか」
「傷が治るまで口きかないし、能力使って直したら、絶交するって言われてるんだよい」

沁みる痛みに顔をしかめながら、マルコはイゾウを睨みつけた。

「大体、きちんと説明しなかったてめえにも責任があるんだから、早く治せよい!エースはどうも本気だよい…」
「そりゃ、自業自得ってもんだろうが」
「地表に居ないで船に帰れ、って追い返されたし、コンタクトとってもそっぽ向いてやがるんだよい。なんとかしろい!」
「知るか、そんなこと。犬も喰わねえ…おっと、当分犬は禁句か」
「やかましい!え、と…おまえが、コンドームインセントを取らなかったからだよい!!」
「インフォームドコンセントだ、大バカ」





どうしようもないほど、マルコがバカでケダモンすぎて本当にすみません。





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