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「花が笑った」
一本のマーガレットをふわりと触り いの が呟く

「花は笑わない」
現実的な 僕 は意見を述べる



真逆の僕ら が出会えたのは 神の優しさか 花のおかげか

鼻をくすぐる 甘い匂いに麻痺してしまう感覚が いつも それ を 惑わせる。


もし 花が笑った のなら 僕が笑われたのだろう
言いたいことも 言えぬまま 毎日ここに通う 僕 を見かねて マーガレット が吹き出したのだ



「花が好きなの?」
たくさんの花に囲まれて いの が話す


「別に普通」
好きでも無いし嫌いでも無い 僕 が返す



真逆の僕ら を出会わせたのは
神のいたずらか 花の嫌がらせか


鼻をくすぐる 甘い匂いには もう慣れてしまって それ を惑わせてくれることは無くなった



もし 花が好きだと言ったなら 僕を笑ったマーガレット は応援してくれただろうか
花が好きじゃない 僕 がここに毎日通う理由を いの に伝えてくれたかもしれない







■あとがき
不器用で正直、だから難しい






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