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僕は あなた の過去を知らない。
どうしてそんなに髪が長いのとか、どうしてそんなにサクラと仲が悪いのとか、どうしてシカマルとチョウジと一緒なのかとか。

知らないことだらけだ。


そのことを あなた に相談すると、
「サイくんと私は今を生きてるんだから、過去なんて気にしないのー」

なるほど と思った。
僕は過去に執着し過ぎたのかもしれない。
過去を知らなくても、今の あなた を知っていればいいんだ。


だけど、
あなた の花屋を手伝いに行ったその日。


「うちはサスケに会いました」


―うちはサスケ。
その名前を聞いた あなた の顔は一変した。


「うそ…」


ぱさぱさぱさ、と花束が落ちる音と共に あなた は僕の両肩を揺らした。


「どこで!?どこにいたの!?ねえ!」

必死な瞳と、震える唇。
こんな事態に僕はソレに興奮した。


「詳しいことはナルト達に聞いてください」


「サスケくん…に、会えたんだ。
良かった、良かった」


安堵の表情を浮かべる あなた を見て、顔と名前しか知らない奴にヤキモチをやくのはおかしいことなのかもしれない。
結局、人は過去に縛られて今を生きていくしかないとそう思わされた。


「会えなくて残念でしたね」

だから少し態度を変えて話した。
あなた に出会ってから感情が育ったせいだろうか。
僕は少し腹が立っていたのかもしれない。

けれども あなた は僕の予想を大幅に外れた話を始めた。


「ううん。私は会えなくてもいいの。
ただ、サクラがサスケくんに会えたんだと思ったら嬉しくって」


ああ、そうか。
あなた はそういう人だったんだ。
過去なんて全く関係無く、

今 誰がその人を一番に好きでいて
今 誰がその人を一番に思っていて
今 誰がその人に会いたいのか を

とても大事にしているのか。


「いの、良かったですね」

「ありがとう」


それなら僕も
今 あなた を一番に愛しているよ。









■あとがき
正直、最近のナルトはいのが出てる以外の話はパラパラとしか見てないからサイの一人称とか他人をどう呼んでるのかとかわからん。






あきゅろす。
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