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一つの恋を終えた私の前に、
現れたのは あなた だった。


「サイ…くん?」


好きな人に"くん"付けして呼びたくなるのは前の癖かしら。
たまに頭をよぎる黒髪はあなた?それとも…あの時の彼?

重ねてるのは、気づいてたけど、それを認めたくのは事実で。
別の人、別の恋、別の好き、別の愛―



「昔、すごい好きな人がいたの」


こんな話をしちゃうのは、真実を知られたくないための予防線なのかもしれない。


「へえ、どんな人だったんですか」


「サイくんとは真逆の人」



嘘では無い。
でも本当でも無い。


「そうですか。」

「ねえ、ヤキモチやいた?」

「……少し」

「あはは」


ただ あなた は私に優しい。
私の目を見て笑ってくれる。
重ねてたわけじゃない、前の人にそういうのを求めていたわけでもない。
ましてや、忘れたかったというわけでもない。


つまり、それは
あなた に恋をした私の不安。
ただそれだけのこと。







【あとがき】
サスケとちょっとでも似てるとこを見つけるとサイに悪い気がするいのの話。
それは完全にサイが好きだからこそ。





あきゅろす。
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