MS-12
ギガン
GIGAN

全高:16.2m
頭頂高:13.9m
重量:71.1t
出力:736kw
推力:48,000kg
装甲材質:超硬スチール合金

武装
180mmキャノン砲
主砲同軸機関砲
4連装120mm機関砲
クローアーム

ギガンは、ジオン公国軍がペズン計画において開発した、支援用の簡易型モビルスーツ。
主に防空用として開発された機体で、MSの型式番号を与えられてはいるが、実質的には支援自走砲というべき存在である。
地球連邦軍のRX-75ガンタンクやRB-79ボール同様のコンセプトに基づく、中・遠距離支援用としては極めてオーソドックスな機体であった。
生産工程と必要資材はMS-06ザクUの半分程度とも言われ、性能的には決して高くないのだが、既存の自走砲よりは高性能である。
簡易型だけあって頭部は首のない固定式で、代わりにモノアイレールの可動範囲が広い。
下半身は歩行用の脚を有しておらず、移動は3つの車輪で行なう。
グラナダ等の月面での使用を前提にしているため、機体前後にはプロペラントタンクと小型スラスターも装備しており、ある程度ならば宇宙戦闘にも耐えられる。
ジェネレーター出力は低いものの、ビーム兵器の運用を考慮していないギガンにとってはこれで充分で、電力のほとんどはホイール駆動系に回されて良好な機動性を保っていた。

主砲として頭頂部に実体弾を発射する180mmキャノン砲が装備されており、射界は全周で主に対空射撃に使われるが、地上目標に対しても十二分にその威力を発揮することができ、間接照準射撃による曲射も可能。
砲塔部にはセンサーが搭載されているので、本体が隠れたまま、砲塔だけ遮蔽物や稜線上に出して射撃することも可能である。
また、180mmキャノン砲の横には同軸装備された機関砲があり、歩兵や非装甲車両等、主砲を使うには取るに足りない相手を撃つために使用された。
右腕部は4連120mm機関砲となっており、これは大量の砲弾を短時間に叩き込む直接射撃兵器である。
左腕部は鉤爪状のクローアームとなっており、ギガンには白兵戦武器が用意されていないため、万が一、近接戦闘になった場合は、このクローアームで自衛するしか手はなかった。
脚部を持たないため操縦は極めて容易で、これはパイロット養成期間短縮にも繋がるメリットがあったという。
ギガンのホイールユニットは路面移動力が速く、故障しにくい上にメンテナンスが簡単である等の利便性から、地上用としても期待されていたといわれている。
高性能な機体開発が求められていた時期にこうした先祖帰り的なMSの開発がなされたのは、一年戦争末期に劣勢となったジオン公国軍が安価で生産性の高い機体を大量に調達し、数での優位を狙う目的があった。
しかし、開発時期が遅かったため、少数がジオン公国の首都ズム・シティ等に配備されただけに留まったという。
一年戦争末期、ズム・シティではザビ家親衛隊用に配備されたギガンの姿が確認されている。
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