※何気に真魔導設定※

.前世の記憶.






「アミティって、前世は女神なんだって?」

パキン。

突然言われた言葉に思わず変な力が入って、右手に握っていたシャープペンの芯が折れた。
白いノートにおかしな感じで黒い跡が生まれる。

「……え、いきなり何」

アミティが視線をあげると、机で頬杖をついたアルルがぼんやり外を見詰めていた。
そして、ため息。

「ん?……いつまでも、気楽なままじゃいられないのかなって」

言って、首をかしげて微笑った。

最近、アルルの様子がおかしい。
確か、これは大会のあとからだ。大会で空から降ってきた人に関係があるのか、時折視線を泳がせてため息をついたり、瞳を細めてどこか遠くを見たり。
アミティは自習していた教科書を閉じてアルルに向き合った。

「アルル…何か悩み事?」
「ううん、ぼくじゃなくて」

君のこと。
言ってふわりと微笑むアルルは、何時もの無邪気なそれと違って、妙に大人びていた。
それは、アミティの尊敬する、何でも知っているアコール先生のそれに似ていて。

「アミティは運命って信じる?」
「え?」
「ぼくは知ってる。運命の柵がどんなに強いか」

言って右手の小指をちょん、と、立てる。

「アミティが女神の前世を背負ってるなら、否応なしに」

いつか大きな何かに巻き込まれるんだろうなって。
と、アルルは自分の小指でアミティの小指をとると、何かのおまじないのような動きをする。

先ほどからいまいちよくわからない言動をくり返すアルルを、アミティは不思議そうに眺めるだけだった。そしてもう一度アルルに視線を合わせて、聞いた。

「前世って、アルルは信じてるの?」
「……アルルだよ」
「え?」
「ぼくの、前世」





これは、確信。
女神の前世を持つ君はいつか何か大きな運命に巻き込まれるだろうと。そのとき、ここでぼくが結んだ絆が何かの助けになるように。

そう、強い絆は切れないのだから。

(世界を時空を前世を越えて出会うぼくらのように)

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.BACK.
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微妙に真魔導で前世の記憶を受け継いでるシェアルなアルアミ。ぷよでめちゃくちゃシリアスな話を繰り広げていたらいいなぁとか。

精神年齢16〜516才がごっちゃになってるアルルさん16才。


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