.世界の片隅で立ち上がる. 世界の中心にいるのはいつだってあの二人で、所詮自分はそれに食らい付いているだけの醜いハズレ者だ。 世界の始まりと終わりにいるのは絶対的にあの二人で、自分はどちらかと言えば世界から弾かれた嫌われ者だ。 選ばれてなんかいない。 結局イレギュラーなのだ、自分達は。 「結局、こうなるのよね」 「……わかっていた、ことだろう」 絶対的に。 『お前達の手は煩わせないさ』 『大丈夫、僕が、僕だけで、何とかして見せるから』 優しい瞳で自分達を見た、あの二人の最後の記憶は背中だった。 創造主に立ち向かうこと、それは確かに、あの二人の運命だった。 輪廻の外の存在と、輪廻が創造される瞬間から存在していた、あの、ふたりだけの。 優しさ、だった、彼らなりの。 いつだって優しい彼と彼女が、自分たちを傷つけないために。 結局自分達は置いていかれただけだ。 そう、部外者だから、はずされた。 それだけだ。 物語に必要ない存在はただ、見守るだけ。 「そう、ね」 気丈な彼女が静かに目を伏せた。 愛おしい存在に守ってもらうことは女性としての喜びだろうが、彼女の戦士としての部分と、何よりプライドがそれを認めなかった。 だから。 「……だが、」 「…ええ」 かたん。 言いながら、世界の片隅で彼らは立ち上がった。 確かに自分は部外者ではある。 だからといって、この物語に不必要な存在だとは思えなかった。 生きている以上はこの世界の物語に参加している。 誰が、決めた。この物語に自分は要らないと。 イレギュラーなら、イレギュラーなりに働けばいいではないか。 そうだ、もとより、選ばれた戦いだ。 選ばれない者が参加しないと選ばれた結果は変わらない。 だから。 参加しなくてはならないのだ、この戦いに。 「私、守られているだけって、性に合わないのよね」 「同感だ、だいたい女に守られてたまるか」 「そもそもあの二人って言うのが気に入らないわ」 「……嫉妬か、醜い女だな、脳味噌筋肉女」 「醜さについては、あなたに言われたくないわね、変態魔導師」 (世界の片隅で、彼らは立ち上がる) −−−−−−−− .BACK. −−−−−−−− 創造主関係でシェルル。だけど根本はシェアルサタルル。 部外者と参加者の話。あの人たちの立場は実はすごい微妙だと思う。 微妙だからこそ彼らは行くんだと思う。 悪態つきあってる関係っていい。悪態つきあいながらお互いのことを理解している関係だといい。 男2、女2の4人組って本当弱いんです私。 シェアルでサタルルでサタアルでシェルルでサタシェでルルアル希望。 要するに、無節操(笑) (真・魔導設定は本当にどうしてくれようってくらい衝撃なのですが。) [管理] |