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弥子ちゃんとの学校帰り、車に乗った笹塚さんとばったり会った。私と笹塚さんが恋仲なのを察してからなのか「送っててもらったら?」なんて弥子ちゃんはお節介を働いた。私を強引に車へ押し込み、そそくさと帰ってしまった。きっと食べ物屋へと繰り出したのだろう。店長さん、お気の毒に。




って弥子ちゃんの心配ではなくて自分の心配をしなくては。いきなり車という密室に笹塚さんと2人なんて。緊張してしまうのは当たり前である。







「…………じゃあ出発するよ。シートベルトしてくれなきゃ出発できないんだけど」



「は、はははい!」



何やってんだ私。というよりも頭を冷静にしなきゃ、平常心平常心。深呼吸を2回ほどして笹塚さんを横目で見る。うわっ、ため息つかれた!やっぱり私は笹塚さんには釣り合ってないのかな。いやでも彼女になるって決意したのだしそれは全うしなければ。







「……何してんの」





「……え?」



「百面相してるからさ。何かあったのかと思って」





「いや何もないです!」




「……そう」



そんなにいろいろな顔してたのか。一瞬私の気持ちばれたのかと思った。笹塚さん、感良さそうだし。





「あのさ、一緒に住まない?もちろん卒業してからなんだけど」




「…………え」




「無理にとは言わないし、答えは後でも大丈夫だから」





「いえ、一緒に住みたいです!今すぐにでも住みたいです。家具とかどうしますか?コップはお揃いでも平気ですか?」





「いや先に家を考えるんじゃ。うちでもいいけど、アパートとか借りる?」






「そうですね…………。カーテンとかどうしましょう。青が好きなんですけど大丈夫ですか?あ、テーブルも決めなきゃでしたね」







微妙に噛みあわない会話





(一緒に住みたい気持ちは同じ)


















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