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まりも襲来から2週間が過ぎました

生徒会長受けアンソロ企画提出
風紀副委員長×生徒会長

登場人物
├堀内 里央(ホリウチ リオ)
├宝生 新(ホウショウ アラタ)
└風紀委員長




2週間前、変な転校生がやってきた。その日から、生徒会役員が仕事をしなくなった。その翌日から、会長が食事も睡眠も削って全ての仕事を片付け始めた。

そして今日、会長は倒れた。


「会長って実は馬鹿でしょ」

見舞いに来ておいて第一声がそれかよと自分でツッコミたくなる。この口はもっと相手を気にかける言葉を発せないのだろうか。

「悪い…」

怒られると思ったのに、会長の口から発せられたのは謝罪だった。気まずそうに視線を逸らす会長なんて初めて見た。
新しい会長が見られたことが嬉しくて笑ったらいつもみたいに怒られたけど、理由を教えたら照れたらしく「ばか」と小さく罵られた。可愛い。

ちょっとムラッとしたのは内緒だ。

「…そろそろ戻る」
「ダメだよ会長、ドクターストップかかってるんだから」
「知るか。仕事が残ってんだ、休んでられねぇ」
「責任感が強すぎるのも考え物だね」

起き上がろうとする会長を押さえ込んで呆れた目線を送れば拗ねて睨みつけてくる。うん、可愛い。

「離せ」
「やだよ、離したら仕事するでしょ」
「当たり前だ」
「休まなきゃダメ」
「もう休んだ」

ああ、もう…会長のアホ。なんでこんなワーカホリックなんだろう。本当に高校生か疑いたくなるレベルだ。

「じゃあ休みたくなるようにしようか」
「死ね」

わざと厭らしい笑みを浮かべて言えば、考えてることを察したらしく一刀両断された。風紀副委員長という役職柄、罵られるのも睨まれるのも慣れてるから怖くない。

むしろ会長がやると可愛い。

「会長見てるとムラムラするんだよね」
「すんな馬鹿」
「顔赤い」
「…っるせえ」

真っ赤な顔で睨んでも可愛いだけだっていつも言ってるのに…変なとこで無自覚だから困る。もしかして誘ってるのだろうか。

「新…」
「待っ、里央…」
「笑いに来てやったぞ宝生!…何してんだ堀内」

襲おうとした瞬間に委員長が入って来て、それに驚いた会長に思い切り膝蹴り貰ってうずくまってるところです。…なんて言えるはずもなく。
謝る会長と首を傾げる委員長なんてレアだなと考えながら、俺は意識を失ったのだった。

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