※若干キョンが病んでます。
今日の授業で見た映画。
何故だろう、ひどく、胸に残った。
【感情調和】
いつものように使われていない教室での情事。
手を回せばアイツの広い背中の温もりを感じる。
仄かにするシャンプーの匂いが鼻を霞めた。
「今日はやけに積極的…というか、随分大人しいですね。」
「……別に。」
古泉はゆっくりと手を滑らせてシャツの中に忍ばせてくる。
ひんやりとした感覚がひどく心地よくて、古泉の首に顔を埋めて身を委ねた。
古泉は尚も不思議そうな顔をしている。けれど決して手を止める事はしない。所詮俺も古泉も男という事だ。
俺は古泉の唇に指を這わせながら確認するように、ゆっくりとキスをすれば柔らかい、けれど女の子とは違う感触に酔うように何度も触れるだけのキスを落とした。
「本当にどうしたんですか?貴方らしくない行動ばかりだ。」
「只の気まぐれだよ。」
「嘘ばかり、つくんですね。」
「今更、だと思うがな。」
身体にどんどん熱が燻っていくようで。その熱を求めるようにお互い身体を重ねるんだ。今更俺の考えている事なんてどうだっていいだろ?
「…キス。キスマーク付けてくれないか」
「涼宮さんにバレますよ?」
「バレても、別に構わない。」
古泉は苦笑しながらも首元に赤い跡を付けてくれる。
瞬間に感じる僅かな痛みにひどく安心する自分がいた。
そう、構わないんだ。
バレたらそこで終わり。
そこまでの関係。
手放したくないなんて、思いたくないから。
なぁ、古泉。
お前なら、花火…
上から見るか?
それとも、
下から見るのか?
吐き出したくなるドロドロとした感情を飲み込んで、俺は現実から逃げるようにきつく目を閉じて古泉に、身を委ねた。
END
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好きなのに隠さなきゃいけない、ハルヒを第1に考えなくてはならない現実が嫌いなキョンでした。病みキョンですね多分(苦笑)
キョンが見た映画は分かる人には分かるかと…はい。
実はその作品とは1つだけ違う言い回しをしています。【下と横】でもあえて【下と上】www
お粗末さまでしたっ!!
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