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※相変わらず古泉がオタクという名の腐男子な話です。





久しぶりに休日をのんびりと過ごせることになり、俺は古泉の家でゆっくりとこの貴重な休日を過ごそうとわざわざ昼前から赴いたというのに…古泉ときたら何をしてると思う?

…ゲームだぞゲーム!

100歩譲って『普通』のゲームだったら黙って傍観してやるさ。だがな、事もあろうに古泉の奴は来たときからずっと、飽きずに『普通じゃない』ゲームを黙々とやっているのだ。

普通じゃないゲームって?
そりゃアレだよ…アレ!


「古泉…お前はさっきから何やってんだ?」

「何って…BLゲームですが?」


ですがじゃねぇぇぇ!!!

何普通にガチなゲームを平気な顔してやってんだお前!!いや、やるのは別に構わない。俺がどうこう言う事でもないしな…。ただ、1つ言わせてもらえるなら…仮にも付き合ってる奴が家に遊びに来た時ぐらいゲームから離れてもいいんじゃないのか!?

しかもそのゲームしょっちゅうしてないか?俺が記憶してるだけでもここ1ヶ月で3回くらい見てるぞその映像…。何だっけ、確かタグを集めてどうのこうのだろ?…てぇ!!!何ストーリー覚えてるんだよ俺ぇぇ!!



「すいません。どうしてもこのキャラだけクリアしたくて…。ちょっとキョンくんも見てください。」

「あぁ?」


不機嫌オーラを放つ俺に苦笑しつつ反省しない古泉は俺をパソコンの前に呼んできた。

ぶすっとした表情のままパソコンに近づけば画面には何とまぁ、男だらけの画面だよ…さすがガチなゲーム…。

…まぁ、付き合っちゃってる俺が言うのもひどく変だが男だらけのガチなゲームの何が楽しいのかね。俺にはさっぱりだ。いや、でもコイツが何でこんなガチゲームをやるのか、理由はもう嫌って程分かるんだがな…。


「このキャラなんですが分かりますか?この主人公にベタベタくっつく犬みたいなキャラ、これキョンくんに似てません?」

「…いや、わかんねぇし…。」

「えぇ!?なんでですか!?」

「いや、だって…俺薬になんて手出さないし…」


いい加減色んなキャラと俺を比べるなと何度コイツに言ったって聞きやしない。

テンション高く古泉は相変わらず無駄に力説してくる。仕方がなく黙って画面を見ていればどうにも危ないシーンにいきそうじゃないのか…コレ!?


「安心してください。コレ、バッドエンドなんで。」

「そこ、安心するとこか?」

「えぇ。だってこのキャラ攻めなんですもん。それが一番惜しいところですね。」


物凄く残念そうにそう言う古泉には悪いが…俺は惜しくねぇぇ。俺には正直どうでもいい…。


「そうですか…では今からじっくり語ろうではないですか、このキャラの魅力をっ!!」

「果てしなく拒否したいのだが…」

「い・や・です!」


何故古泉の奴はたまに強情なところがあるのは気のせいだろうか…いや、決して気のせいではあるまい…。


げんなりしながらため息を盛大に吐いて古泉を見れば目を輝かせてこちらを見ている。


とりあえず俺はこれから2時間程、このキャラクターについて古泉の熱弁に付き合わされるのは確実だろう。


やれやれと半ば諦めモードに入る俺の耳に聴こえてくるのはゲームの、何とも言いがたい声で……。あまりツッコミたくはないがドライバーってなんだよオイ…。



…頼むから古泉、俺にドライバーは使うなよ!



END


━━━━━━
ラブが微塵もない古キョン小説(笑)
古泉がやっているゲームは言わなくてもわかる咎●の血であります(笑)

いつかキョンが諦めて古泉と一緒にBLゲームをやればいいと思いました。

お粗末さまでしたぁぁ!


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