※古泉がオタクなお話です。そしてキョンデレも炸裂してます(笑)
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えー…ハルヒが集めたSOS団という何とも奇妙な集まりがあるのだが、その中でも郡を抜いて奇妙でおかしな奴はコイツしかいないのではないだろうか…と、俺は日々考えている。
「キョンくんキョンくん!!今日新しいフィギュアが入荷したんですよ!!」
そう、古泉一樹である。
コイツはさりげなく超能力者だったりするのだが…それ以前に中々のオタクであったりするのだ。
本日もハルヒ達がいない事をいい事に瞳をキラッキラさせながら俺によく分からないフィギュアの話をもちかけてくる分けなのだが…正直聞くのでいっぱいいっぱいになるので内容は全然まったく理解出来ないでいる。
「おーそうか。よかったなー……で、今日はどんなフィギュアが出たんだよ?」
それでもこうやって嫌がりもせずちゃんと聞いてる俺を誰か褒めてもいいと思うぞ。…誰も褒めちゃくれないがな。
「今日は凄くクオリティの高いフィギュアでして、表情が凄い貴方に似てるんです!!」
あー…一応言っておくが古泉はいたって真面目である。真面目に俺に似たフィギュアを集めてる…らしい。
ガチなオタクときたもんだ。それなのにこのハンサム顔で全て隠してるところがムカツク。嗚呼ムカツクね。いっそのこと俺にも隠し通してほしかったぐらいだ。
「お前さ、何回も言うようだけど野郎のフィギュアばっか集めてないでたまには可愛らしい女の子のフィギュアでも買ってみたらどうだ。」
「僕はキョンくんにしか興味がないので遠慮しておきます。」
何サラッと真面目な顔して言ってるんだコイツは!!!
全国の女の子が泣くぞ、まったく。
「っというわけで今日は是非僕の家に遊びに来てください!!」
「断る!!」
「ダメです!是が非でも連れて行きます!!」
なんだその無駄に強気な発言は!?どうせお前の家に行ったってフィギュアのよく分からん説明を永遠と聞かされるだけじゃないか!!
俺からしたら放っておかれてるようでツマラナイんだよ!!って!何言ってるんだ俺ぇぇえ!!??
「そうでしたか…気付かなくてスイマセン。でしたら今日は僕の家でずっとイチャイチャしましょう!!」
「だからなんでそうなる!?」
「決定事項です!!さて、そうと決まればさっさと戸締まりをして行きましょうか。」
「えっ!?ちょっとおいっ!!古泉ぃいぃ!?」
いつ決定事項になってどうしたら急がなきゃいけないのかも理解出来ないまま、古泉は俺の手を何の躊躇いもなく掴んで早々と部室を後にした。
部室を出た後も手は離してもらえないわけで。放課後で残っている学生は少ないとはいえ会う奴会う奴面白そうに俺達を見ているではないか。
何でこんな恥ずかしい思いをしなきゃならないんだっ!?
俺がこうして恥ずかしさに居た堪れなくなっている時でもマイペースな古泉は何も気にしてない様子で笑顔のまま下駄箱へと向かっていた。
「古泉!手!!はーなーせー!」
「たまにはいいじゃないですか。手ぐらい大丈夫ですよ。」
「何が大丈夫なんだぁああ!!」
「そりゃあ日頃夜に僕たちがしている事よりは、ね。」
ね。じゃねぇええぇ!!!!
無駄にウィンクを飛ばすな気持ち悪い!!
あぁもう何で俺はこんなオタクで変態な奴を好きになっちまったんだか…。後悔はしていないがたまーにやりきれなくなる今日この頃だ。
くそっ、もし家に着いてフィギュアの話をしてみろ…そのフィギュアを見るも無惨な姿にしてるからな!!
だからちゃんと俺の事構えよ!!
絶対だからな!!!
END
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フィギュアオタクな古泉とキョンデレのコラボレーションでした。(笑)無駄に積極的な古泉が書けて楽しかったですww
そして久しぶりのキョンデレだったのですがキョンは何だかんだで古泉が好きなのが可愛いんだよなぁと個人的に思いました(笑)そんなキョンが少しでも伝われば幸いです!!
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