※古泉もキョンもいろんな意味で病み傾向にあります。
↓
嗚呼、僕は誓ったって構わない。
貴方だけを"愛して、求め続ける"ということを。
【独占欲に堕ちる者】
「貴方は…何故そんなにも愚かなのでしょうか?」
「は……?」
いつものように涼宮さんの傍に当たり前のようにいてあげて。
いつものように笑って。
いつものように疲労を抱えて。
いつものように…僕をきちんと見てはくれない。
「古泉……お前、何言ってんだよ?」
驚いたような目付きで僕を見て、無自覚に僕の加虐心を煽ってくる。
その無自覚は僕を決して離さない。
「僕が言ってること…わかりませんか?」
「わかんねえよ。」
「………そうですか。」
「っ!?」
右手でそっと彼の頬を撫であげると掌から彼の体温を感じた。
ひんやりとしていた僕の掌が熱を帯る。
貴方は分けがわからないと言ったような表情で僕を見つめて、呆然としているのか手を振り払うこともしないままで。
「貴方は、いつになったら僕を見て、僕を求めてくれるのですか?」
「だから…何……」
「貴方の全てを理解出来るのは涼宮さんでも長門さんでも朝比奈さんでもない、僕だけです。」
「ふ、ざけ…」
「違うなんて言わせませんよ。貴方は…現状に満足していない。…………ねぇ、僕が全て満たしてさしあげます。」
「なんで…俺に、そんな…こと…言うんだよ…?」
「………だから貴方は愚かだと言うんだ。」
貴方が僕の世界に入りこんでから、僕は貴方無しでは生きていられなくなった。
貴方だけを欲するようになったんです。
だから貴方が満足しない世界は僕にも意味がないのと同じだから…。
そっと口付ければ彼は大きな瞳から涙を流し、震える手で僕のYシャツを掴んだ。
「僕が誰よりも貴方を愛してあげます。」
約束しましょう。
僕は貴方を見捨てません。そして誰にも奪わせない。
だってそうでしょう?
キョンくんは、僕だけのモノなのだから。
END
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